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白日夢(はくじつむ)
【鬼畜 官能小説】

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白日夢・一 第二章: みどり編-7

ラブホテルの一室に連れ込んだ俺は、フィルムの入っていないカメラのシャッターを押し続けた。スーツ姿から撮り始め、一枚ずつ脱がせていった。プロ写真家の仕事ぶりを見学していた俺は、
「良いよ、それ。うん、良い表情だ。」
「そうだなぁ。もう少し、体を動かしてみて。そう、そう。」

「今、何歳ぅ?えぇっ、二十一だってぇ?色気があるねぇ、驚いたなぁ。」と、速射砲のように言葉を発しながら、女に考える余裕を与えなかった。
「うんうん。素敵だねぇ。この間ね、グラビアアイドルの撮影をしたんだけどさぁ、、、」
途端に、女の表情が変わった。明らかに俺を見る目が変わってきた。

「ちょっと、休憩しようかぁ。疲れたでしょう、ねぇ。」
田坂に用意させた、これも小細工用の生写真を取り出した。今が旬のタレントだった。
「この娘、知ってるかな?」
女の顔が、一変した。それまでの、どこか見下した観のあった表情が消えた。

「肌なんか、やっぱりきれいなんでしょうね。」
ぞんざいな口調から、一転した。
「うん、綺麗は綺麗だけどさぁ、どこか造られた感じがするんだょね。君の肌の方が、よほど綺麗だょ。エステに、通ってるのかな?」

女の二の腕を掴んで、しげしげと見つめた。ビクリと体を強張らせはしたものの、さすり上げる俺の手を振り払うことはなかった。
「とんでもないです、そんなお金、、、ありませんから。」
「えぇっ!そうなんだぁ。それじゃあ、エステに通えば、すっごいことになるねぇ。女優さん並になるんじゃないかなぁ。」

見る見る、女の顔が上気してきた。じっと見つめる俺の視線に耐えられなくなったのか、女は俯いた。
「さ、それじゃあ、再開しょうか。」

下着姿になった女に対し、前にも増して声をかけた。羞恥心が出ないようにしなければ、思いつく限りのグラビアアイドルの名前を連呼した。あらかじめ暖房を効かせ、汗だくになるように仕向けていた俺は

「暑くなってきた。こんなに入れ込む相手は居ないょ。」と、俺自身も下着姿になった。怪訝そうな顔を見せた女に、
「いゃあ、掘り出し物だょ。おぉっと!物だなんて、ごめんょ。でも、初めてだょ、燃えるぜぃ!」と、女の優越感をくすぐった。女は、軽い疲労感と俺のほめ言葉に、ハイな精神状態に入っていたようだ。堅かった言葉づかいも、次第にタメ口に変化した。

頃は良しと考えた俺は、
「ねぇ、いっそのことヌードも撮ろう。君みたいな魅力的な女性は、そんじょそこらには居ない。モデル顔負けだょ。」と、水を向けた。
「いゃあょ。ヌードは、だめょお。」
動きを止めることなく、女は答えた。しかし、満更でもなさそうな表情を見せている。プロポーションには、自信を持っていそうだった。もっとも、だからこそ声をかけたのだが。

「勿体ない、勿体ないょ。犯罪だょ、それは。君は、世の男性の夢を奪うつもりかい?だめだょ、彼氏だけに見せるのは。居るの?彼氏は。」
俺は、女の下に潜り込んだ。そして、後ろ側からシャッターを押しながら
「少し、反ってみてょ。背中の線もいいねえ。ググッとくるぜぃ!」と、押しまくった。
「イヤだぁ、居ないわょお。居たら、こんなことしないわ。」

俺は”ここだ!”とばかりに、撮影を止めた。


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