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プリズム
【その他 官能小説】

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プリズム2-12

7/8
気が付くと舞が目を覚ましていた。
「琢也。昨日は凄くエッチだったよ。」
「舞もね。」
「琢也がそうさせたのよ。」
「そうだね。」
舞が琢也に抱きつく。
「琢也。舞のことが好き?」
「もちろん。大好きだよ。」

舞が目をそらす。
「怒らないで聞いてくれる?」
「なに?」
「舞、結婚するの。」
「!!!!!!!!!!」
目の前が真っ白になった。本当に白くて何も見えない。琢也は驚きを通り過ぎ何が起
こったのか分からなかった。
「や、やだ!たくや!大丈夫?」
「ま、舞。今何て言ったの?一瞬、真っ白になって、良く分からなかった。」
意識はあった。確かにあったのだが、立ちくらみのように何も見えず何も聞こえない
時間があった。
「琢也。本当にごめんね。そんなに驚いて。」
「琢也。舞、結婚することになったのよ。でもね、好きな人が出来た訳じゃないのよ。
親の決めた結婚なの。」
舞は事情を話しはじめた。自分の父親が政治家で子供は自分しかいないこと。父親の
選挙地盤を継ぐ男性と先日見合いをしたこと。この結婚は舞の意思に関係なく進めら
れること。そして舞には父親を悲しませるようなことはできないこと。
琢也は予想外の展開に殆ど思考停止したまま聞いていた。
「本当に勝手でごめんなさい。」
「それから琢也さえ良ければ、これからも時々会ってもらえると嬉しい。」
「琢也のことが好き。本当は琢也のお嫁さんになりた・・・・・」
琢也は言葉を遮るように舞を抱きしめた。琢也の涙がこぼれ落ちる。
琢也は声にならない声で「舞の言う通りにする。」とつぶやくと、はらはらと涙を流し
続けた。


8/8
「エリカ。舞ちゃん結婚するんだって。」
「そう。早かったわね。」
「エリカは知ってたの?」
「何れそうなる事くらい分かるわよ。」

琢也は全身の力が抜けて行くのを感じた。エリカは全て知っていたのだ。理解はでき
ないがエリカが考えていたことが少し分かったような気がした。

「でも、良かったでしょ?」
「何が?」
「これで少し大人になれたでしょ?」
「どうゆうこと?」
「琢也にね、大人になって欲しかったの。揺れる思いを味わって、舞ちゃんの思いに
翻弄されて、琢也たくましくなったよ!」
「そ、そんなことの為に????」
琢也は、また頭が真っ白になりそうだった。

「これがエリカの愛よ。寛大でしょ!」

「エ、エリカ・・・・・」
「お願いだから普通に愛して。」

終り


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