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かつて純子かく語りき
【学園物 官能小説】

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かつてジュンかく語りき-2

二回目のタキタ宅訪問。彼は大学から離れた所に住んでいる。そのためアパートには学生より社会人が多いらしく、今日みたいな平日の昼間は人の気配すらしない。そら恐しい気分マデしてしまう。
「さ、入って。」
開いたドアからは、炊きたてのご飯のカホリ。ううん、おいしそう。
「ほら、幸せそうな顔。」
緩んだほっぺを、ぷにっと摘まれる。私はご飯の香りとタキタの温かさとで、顔をくしゃくしゃにして笑った。
「すぐ作るから、座ってていいよ。」
「うむ!では、今日はお客サンに徹することとしよう。」
部屋の真ん中を陣取るテーブルの前で座って待っていたのだが、キレイに整頓された部屋では、私自身がイラナイ存在に思えてくる。
「……むぅ。」
少し寂しくなって、台所に立つタキタにちょっかいを出しに行った。そこでは、タキタがちょうど玉子をかき混ぜようとしているところだった。
「どうしたんです?」
「遊べっ!」
腰に両手をあてて頼んでみた。案の定、タキタは困ったように笑い、「後でね。」と片手であしらった。しかし、それがまるで幼い子どもにするのと同じに見えたので、私はぷくっと頬を膨らませる。
「そう言って、絶対遊ンでくんないんだからなっ。タキタは!」
眼鏡の奥の瞳が、少し大きくなった。玉子を溶いていたボウルをキッチンに置き、私に向かって両手を広げる。
「ナンの真似だよ。」
広げた両手の指で、おいでおいでするタキタ。
「そりゃ来い。」
…そんな子どもダマしに乗る私だと思っているのか!!
うずうずうずうず。
ええい、ままよ!
「でりゃあっっ!」
助走をつけて、ばふっとタキタの胸に飛び込む。華奢な彼は、その反動で後ずさりしたが、私をしっかりと抱いて離さなかった。そして、耳元で甘く囁く。
「ご飯を食べた後で、存っ分に遊んで差し上げますからね?」
ぞくうっと背中に快感が走る。私は慌てて両手でタキタの胸を突き放した。
「……もう、満足したっ!」
真っ赤な顔を見られまいと俯いたままテーブルへと戻る。後ろでタキタがくっくっと笑う声が聞こえたが、私には振り返るヨユーなど無かった。

意外や意外。タキタの親子丼は、とってもとっても美味しかった。
これでも「親子丼の純子」と異名を持つ私(いや、自称カモしれないが)。タキタの親子丼に一つケチでもつけてやろうと意気込んでいたのだが、何の文句も出ない出来であったのだ。
「おいし。」
米粒ひとつ残っていないどんぶりを見て、タキタが嬉しそうに笑った。
「よかった。心配だったんですよ。」
ずずず…とお茶を一口啜ってから、もう一度。
「本当にウマかった!オマエ、料理上手なんだなぁ!」
「親子丼、だけですけどね。」
そう言って、タキタもお茶を啜った。親子丼だけ?
「どーして。」
私の問いに彼はじとっとした目線をこちらに向けて、はああとため息をついた。
「まあああああ…ったく、この人は。あなたが好きだからに決まってるでしょう?練習したんですよっ!」
早口で一気に喋り倒された。ぱちくりと瞬きをして、タキタを見つめる。みるみる内に赤く染まる耳たぶ。
ああ、成程。私のタメだったのか。そうわかった途端に、愛しいキモチがこみ上げる。
「かーわイイな、タキタは。」
私はころんとタキタの肩に頭を乗せた。先程まで寝ていたというのに、お腹が一杯になると何故か眠くなる。こりゃ、ジョーケン反射ってヤツだなあ。
ふわ…と欠伸をしようと目を閉じた時、枕がぐらりと動いて、自分の唇に柔らかいものを感じた。目を開けると、タキタのどアップが。既に眼鏡はかけていない。
「ジュン。……遊びませんか?」
用意周到なヤツめ…。何か毒づいてやろうと思ったが、優しくキスされてしまうとどうも反抗できない。上唇にくちづけ、下唇を柔らかく噛み解す。
しかし白昼堂々、アラレもない声を上げるのだけは勘弁させてほしい。タキタの唇が離れた瞬間、右手を差し入れて抵抗する。
「ちょっ…、待て。」
タキタはその右手に舌を這わす。
「んン!……こ、ら。ダメ…だ。」
「何が。」
昨日わかったが、コイツはスイッチが入ったら止まらないタイプのようだ。現に今だって、待つ気なんてさらさら無い筈。
ここはキチンと声に出して言わねばならんだろう。優しい愛撫に心が流されそうになりながらも、大きく息を吸った。
「コラ!真っ昼間からっ。」
「……。」
お。初めて不機嫌な顔になった。
「昼のドコが悪いってんですか。昨日だって似たような時間だったでしょ。」
あ。口が悪くなった。
「そりゃ、その…。明るいし、みんな居るし。ね?」
タキタの目が座っている。彼はにんまりと笑い、普段より格別に低い声を出した。
「暗けりゃ問題無いんですね?」
がばっと抱き上げられる。うわ、これは想像してなかったぞ。
「うぎゃっ!何すん…っ?」
「このアパート、みんな出勤してますから。大きな声出しても構いませんよ。」
すたすたと歩いていくタキタ。一体どこに…?
「ひゃあ!」
結い上げたうなじにキスされ、そのままかぷりと噛まれる。タキタはかんざしを一気に引き抜き、床に落とした。かたんと乾いた音が耳に響く。急にタキタが右手の力を緩めた。
「わわっ!落ちるぅっ。」
私はタキタの首に両手を絡めた。タキタはそのままワンピースのファスナーをヂィッと一気に下ろしてしまった。


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