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桜が咲く頃
【ファンタジー 恋愛小説】

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桜が咲く頃〜罰…?〜-4

鈴は愕然とした…

(本来、主を守るべき護衛である自分が、主に守られ、助けられるとは…不覚…!)

矮助は何がなんだかわからず、
『鈴…?』
そっと肩に手を置こうとしたその時、鈴は顔を上げ
『俺を殴れ!』
『はい?』
鈴の突然の発言についていけない矮助。
鈴は矮助を真っ直ぐに見つめて言う。
『主を守るべき護衛が、主に助けられるとは護衛失格…
罰として俺を殴れ!!』
『何言っ…』
『遠慮はいらない。さあ』鈴は目を閉じる。
戸惑う矮助をよそに、鈴は目を閉じたまま動かない。

矮助はその姿にみとれてしまった…

長いまつ毛。
形の良い鼻。
愛らしい口。
滑らかな肌。


矮助はそっと手を伸ばし、鈴の黒髪に指を絡ませ


唇を重ねた…


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