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桜が咲く頃
【ファンタジー 恋愛小説】

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桜が咲く頃〜罰…?〜-2

青年は息を切らしながら告げる。
『あなたの連れが倒れました!!』

鈴は驚いて立ち上がる。

『詳しいことはわかりません。とにかく、ついて来て下さい!』
青年は走り出す。
鈴も後を追う。
走りながら、矮助から離れたことを後悔していた。

(俺はアイツの護衛なんだから、離れるべきではなかったんだ!
矮助に一体何が?
矮助!どうか無事で!!)
鈴は祈るような気持ちで走った。



青年は振り返り
『ここです!』
っと神社の裏側に入った。
鈴も続いて神社の裏側に行く
『矮助!』
するとそこには――


鈴の前を走っていた青年以外、誰もいなかった…


神社の裏側は狭い空き地になっていて、周りは草で覆われいる。
(え…?)
鈴が呆気にとられていると
『お〜なかなか可愛いじゃ〜ん』
『お前いいの見付けたな〜』
等と言いつつ、数人の男達が茂みから現れた。

(騙された!)
そう気付いた時にはすでに遅く、男達に囲まれてしまった。
『だぁいじょ〜ぶ。怖がらなくていいからね〜』
っと、男達が一歩また一歩と、ニヤニヤ笑いながら近付いてくる。
男達は全部で八人。
皆、刀を持っている。

『なぁに、大人しく金さえ出してくれればいぃだけだからさぁ〜』
一人の男が更に近づいて来た。
その男が鈴の肩に手をかけようとしたその時、鈴は懐にしまっておいた小刀を取り出し、男の手を切り付けた。
『うわぁ!?』
男は手を押さえ、後退る。
周りの男達は驚き一瞬怯む。
その隙に鈴は二人の男を切り付けた。
男達はそれぞれ、腕と脇腹を押さえうめいた。
一人の男が、鈴に向かって刀を振り降ろした。
鈴はそれを、ひらりと交わし、一気に男の懐に潜り込み切り付ける。
別の男の刀が鈴の視界に入った。
鈴は後ろに飛び退いてそれをかわし、身構える。

(だめだ…小刀では相手に接近しないといけないし、いつもと格好が違うから動きづらい…)

男達は皆刀を抜き殺気だち、じりじりと近付いてくる…
鈴がここから逃げ出す方法を思案していると

『う゛っ…』
という、うめき声が聞こえたかと思うと、一人の男が倒れ込む。
その後ろから
『鈴、大丈夫か!?』

聞き慣れた声とともに、矮助が現れた。

矮助は鈴を背中に隠し、男達に剣を向ける。


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