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西森自己満ラジオ
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西畑自己満ラジオV-1

西 「なんか、演技の仕事がもらえたらしいじゃないですか」
畑 「はい、おかげさまで」
西 「どんな役なの?」
畑 「くらべたガールです」
西 「……なに? よくわからないけど、ヤラシイ感じがプンプンするんですが」
畑 「イヤらしくはないですね。あれです、家庭学習用の教材ビデオのアシスタントみたいな感じです」
西 「で、何をくらべるの?」
畑 「単位ってあるじゃないですか、メートルとかリットルとか」
西 「うん」
畑 「百センチメートルと一メートルをくらべて、わぁ〜、ぴったり同じだ! とかやりました」
西 「へーそーですかー」
畑 「あれ、興味ないですか?」
西 「どんな衣裳だったの?」
畑 「衣裳は、なんかすごいぴっちりのホットパンツにダボダボのTシャツでした」
西 「なに、そのマニアックな衣裳」
畑 「わからないです。セリフも、ほとんど進行役の人が喋っちゃうので、相槌みたいな感じのものしかなかったですし」
西 「まあ、若いうちにいろんな仕事をしておくと、由紀ちゃんの力になるから、なるべく幅広く仕事しなよ」
畑 「例えばどんな仕事をすればいいですか?」
西 「例えば? そうだな、バラエティーに出てみるとか、歌を出すとか、あとグラビアとか」
畑 「グラビアっていうのは、水着を着て、男の人を欲情させるようなポーズをするやつですよね」
西 「そうだよ。由紀ちゃんは水着とかオッケーなの?」
畑 「まあ、水着ぐらいなら」
西 「それはあれかい? ビキニでも、ハイレグでもかい?」
畑 「大事な所が隠れてるなら別に」
西 「由紀ちゃん。グラビアの仕事が決まったら、必ず俺に報告して。絶対に見学にいくから」
畑 「わからないですよ? マネージャーがどういう方針で仕事をとってくるか知りませんから」
西 「由紀ちゃんのマネージャー! お、居た居た。由紀ちゃんがグラビアやりたいってよ。仕事とって来てやれよ」
畑 「苦笑いしてますね」
西 「……まあいいや。そろそろタイトルコールにでも行ってみますか?」
畑 「はい」
西 「西畑!!」
畑 「自己満ラジオ!」
西 「この番組のパーソナリティを勤めますのは私、西浩一と」
畑 「畑由紀です」
西 「しゃべくりとノリで進めて行きますよ」
畑 「はい」
西 「前回はどうもすいませんでした」
畑 「いえいえ。西さんが無事に帰って来てくれたので、それだけで十分です」
西 「由紀ちゃんは本当にええ娘やな〜。アメリカに行ったどっかの馬鹿だったら、西さんが居ないほうが平和だったのにとか言いかねない」
畑 「あ、そうだ。西さんに聞きたい事があったんです」
西 「お、何?」
畑 「西さんって、本当に放送作家さんなんですか?」
西 「まあ、いちおうな。っていうか知らなかったの?」
畑 「はい。てっきりマルチタレントさんだとばかり」
西 「まあ、あながち間違いでもないけどな。最近だと、作家の仕事なんて三割ぐらいしかないし」
畑 「他の七割はどんな仕事をしてるんですか?」
西 「まあ、ほとんど喋ってるね」
畑 「西さんらしいですね」
西 「でも、最初は喋りに回るのは嫌だったな〜」
畑 「喋りたがらない西さんなんて想像つきませんね」
西 「だろ。でもな、放送作家になりたくて頑張って来たのに、気付いたら他人の書いた台本通りに番組を進める方にまわされてるんだぜ。あるいみ左遷に近い」
畑 「そういえば、この番組の台本も、西さんが書いてないですしね」
西 「いや、坂本は弟子みたいなものだから、あとで説教できるからいいんだけど」
畑 「はいはい」
西 「そこそこキャリアがあるのに、くそつまんねぇ台本しか書けない奴だと虫酸が走るね。説教する訳にもいかないし、台本無視する訳にもいかないし」
畑 「色々大変なんですね」
西 「大人の世界っていうのは人間関係が難しいもんだよ。ってことで、しんみりして来たんで、いったんCMに行きます」
畑 「この番組は素人投稿小説サイト PiPi's world と 暖かい読者の方々 と メールを下さったみなさまの提供でおおくりします」


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