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「深夜の病室」
【制服 官能小説】

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「瓦解する砦」-5

ーバシャアッ!!

「きゃぁっ!」

躯に冷たい水の感触を浴び、舞は意識を覚醒させた。

「何だ、舞さんやっぱり寝てらしたんですか」

聴き慣れた番頭の九木の声がする。

「もっと手早く出来ないのかって楼主様言っておられましたよ」

淡々としたその声からは九木自身の感情は読みとれない。

「口、開けて下さい。一人ごとに掃除をしなきゃなりませんから」

バケツを使っているのだろう。
予想以上に大量の水が舞を直撃する。

「ゲホッ、ゲホッ」

その水の勢いに舞は噎せる。

「九木さ…ん、寒い…」

「そりゃあ、そうでしょう。今日は割と暑い日だとはいえ、これは水ですから」

慈悲のない声は楼の番頭だからか。

「もうすぐ、次のお客様が来ます。またかけて貰えば直ぐに暖まるんじゃないですか?それに…」

舞の下腹部に九木の手が添えられる。

「コレがあるんですから、耐えきれないほど躯が熱を持って疼くようになりますよ」

それでも九木は柔らかなタオルで舞の濡れた肌を拭ってくれた。
尤も、髪に染み込んだ水分だけはタオルでは拭き取れなかったけれども。

やがて、二人目の客が来る。
一人目と同じように口上を述べ、口で奉仕をする。
去った後にまた九木が来て水を掛けていくのもまた同じ。
こうして、夜が更けていくうちに、舞は自身も尿意を覚えていた。

「九木…さ…ん」

何度目か九木が来たとき、舞は思い切って声を掛ける。

「何ですか?」

相変わらず素っ気ない声。
しかし、今の舞には彼以外に頼る者はない。

「私も、トイレに行きたいのっ」

羞恥を振り切って告げたその思いは、呆気なく瓦解した。

「何だ。ここはトイレなんですから、そのまますればいいじゃないですか」

それは、思いやりの欠片もない言葉であった。


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