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Blossom
【学園物 官能小説】

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Blossom-6

(ここのマットを見つけられたら終わりだ…)

「マットの裏にはさすがにいないかな?」


(…ヤバ!)


アンナは思わず体を横にした。出来る限り、もしこの小部屋が見つかったとしても、マットの隅に小さく隠れれば見つかるのはキョウヘイだけだ。

そんなずるい考えを見抜いたかのようにキョウヘイはアンナの体の上に乗りかかる体勢になった。そしてその背中にマットを載せる。

(え!?)

「これなら分かんないだろ?」

顔を寄せて耳元でキョウヘイが囁いた。
外から見ればマットの一部だろう…。

「…う、ん……」


確かに分からない。
…けれど。
アンナの腰から下はキョウヘイがぴったりとくっついている。マットの重みは全く
感じないものの、これは……


抗議しようとした時、ドアがあく音がした。
キョウヘイの左腕がアンナのウエストを抱き寄せる。
(!?ちょ…)

声がだせない状況を知っていて、わざとだろうか?


「暗いね……」
リサが呟く。

「見えにくいね」

コウヘイが同意する。


アンナは精一杯抵抗する。

(……何す……ん)


耳元にあるキョウヘイの唇が、アンナの耳に暖かい空気を送るのだ。
(…くすぐったい…)


「ここにはいないんじゃない?」

探すのが怖いのか、リサは帰りたそうに呟く。

「じゃあおれ見るから待ってて」

真面目なコウヘイはマットの隙間を覗く。


…アンナは鬼のことなどもう頭になかった。
暖かい空気を送るだけだった唇が舌先をだしてチロチロと耳を舐めだしたのだ。突然のことに頭が真っ白になる。…くすぐったい……しかし。

(…キョ…ウヘイ…!?)

ねっとりと優しく舐められ、時には優しく息をはく…。その感覚が、徐々に脳をしびらせ、官能的に快感を引き出してきた。

抱く手が胸をなではじめる。優しく優しく撫でるように触る。もどかしいようなよく分からない感覚がじんわりと体を包む。

(やだ…なんか…あそこが…)
アンナは下半身から出てくる初めての感覚に足をくねらせる。それに気付いたのか、キョウヘイの手は胸からするりと下半身へと伸ばす。


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