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Blossom
【学園物 官能小説】

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Blossom-12

「ソウってアンナのこと好きだったんだねー」

ポヤン、とユキは言う。ユキはおっとりとしていて、きちんとするところはしているが、人の気持ちにはあまり敏感ではない。

「でも、あいつらちょっと前の方が仲良くなかったっけ?」

「んー?そうだっけ?」

「アンナちょっと困ってたろ」

「でも、それはみんなの前で言われたからじゃないの?あたしはイヤだなー。愛の告白はやっぱり二人きりで言って欲しいもん」

「…俺の告白、恥ずかしいから誰にも言うなよ?」

「…え!?」



実は、ヒロトは二人きりで隠れている間、告白をしたのだ。もうそれはそれは恥ずかしくなるようなセリフで。

「言わないよぉ」

ぷくう、と頬を膨らますユキ。そんな可愛らしい仕草にヒロトはキュンとなる。

(…あたしだけの宝物だもん)


ヒロトはぎゅっと手を握り、ユキもそれを返した。
まるで二人の周りは花でも舞っているかのように幸せ雰囲気で溢れている。
ヒロトはユキのふっくらとした唇を見る。


(キスしたらやーらかそ…)


バカップルである。


空には都会では全く見られない満天の星が広がる。二人の夜道を明るく照らしている。二人の記念日を応援しているかのようだ。

アンナ・ソウ・キョウヘイの三人とは反対に着実に純愛を築いていく二人であった・・・。


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