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万華
【SM 官能小説】

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万華(その2)-2

男の喉仏がぴくぴくと激しく動き、注ぎ込まれる私の尿水を必死に呑み干そうとしていた。
 それが男の持つ甘い被虐性の悩ましささえ漂わせているようだった。その赤子のような表情を
見せる男に、私は確かにあの男のときと同じように膣襞の中を潤ませていた。
 男はハアハアと息を切らせるように嗚咽し、最後の尿の一滴まで呑み干そうとそのたくましい
胸を震わせいる。私の生温かい尿汁が男の喉をとおり、その男の体の中にたっぷりと注がれるこ
ことに私は狡猾な薄笑いさえ浮かべていた。

 この男は、あの豚のような妻の尿汁もこんな風に呑み干しているのだろうか。
 私の尿汁の排出される勢いがやがて枯れるように小さくなり、雫のように私の内腿をゆるやか
に伝って流れ落ちる。そして男は仰け反るようにその喉を突き出し、下半身をひくひくと痙攣さ
せていた。
 その屹立した赤黒い生肉は、まるで少年のもののように小さく、色素が斑になった横縞模様の
包皮がぬめったように濡れていた。そしてその抉られたような雁首の肉縁に息づくような光沢を
持ち、すでに頂点に駆け上がり果てる寸前だった。
 私は老紳士の端正な肉体に、まるで取って付けたような小さな肉茎が滑稽にさえ見えた。それ
でも男の小さく怒張し、充血したその亀頭の皮膚に艶やかな透明の液が糸のように垂れていた。
 私は男の股間の傍に腰をかがませ、濡れた漆黒の縮れ毛に覆われた男の肉棒を掌で包み込むよ
うにつかんだ。
「ううっ…」と、男は嗚咽を洩らす。
「硬くなっても、小さいおチ○チンだこと。こんなもので奥様は満足なさるのかしら」
 私の掌にすっかり包み込まれるくらい小さなその肉棒は、確かに熱を持っていた。そしてゆっ
くりと私はその竿の表皮を撫であげていった。さらに小さく縮み込んだ垂れ袋の睾丸の柔な感触
を指で確かめた。
「こんな小さいままで射精なんて、許されないわよ…常務さん」
 私は薄笑いを浮かべ、虚ろな目で喘ぐその男に皮肉を込めて言った。
「もっと大きくなるように、優しくモミモミしてあげるから出すのを我慢するのよ」
 男のものは、しごき始めると再びびくびくと血管が脈打つようにその硬さを増していくようだ
った。しだいに強く私は竿を握りしめるようにその表皮をしごき続けた。そしてさらに垂れ袋の
根元を指で緊めあげるように刺激し、その睾丸さえ揉みほぐしていった。
「ああっ…」と、男は苦しげに口元を歪め白い歯を小さく噛み鳴らす。

 そう言えば死んだ夫の喬史のペ○スも、この男のようにいつも小さかった。でも、あのときだ
けは異常に怒張したことがあった…。
 嫌がる私の豊満な乳房を夫は縄で縛り、後ろ手に手首をくくったときだった。
 …いやだわ、私にはこんな趣味はないの…
 …燿子は、男を苛める方が好きなのかな…と、夫はニヤニヤと笑いながら呟いたのだった。
 私はあのとき、自分の中に潜む変質的な性癖を夫に見透かされたようで、その動揺でわずかに
頬を強ばらせたのを覚えている。
 そしてあのときの一度だけだった。緊縛された私の乳房を揉み始めた夫のペ○スが、その濃密
な繁みの中でむくむくと怒張し、これまで見たこともないような潤んだ光沢を放ち、そそり立つ
ように太く屹立したのだった。それは私がいつも挿入されていた一物とはまったく別物のような
異様に肥大した肉塊だったのだ。
 そして夫はそのペ○スのフェラチオを私に強要したのだった。男のものを咥えることに異常に
嫌悪感を持つ私を夫は知っていたのか、首を振る私の唇の間に、夫は無理矢理そのペ○スを挿入
した。そのときの夫の異常なほどに興奮し嗜虐に満ちた瞳…私が初めて見た夫の瞳だった。


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