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異世界の放浪者
【ファンタジー 恋愛小説】

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異世界の放浪者 第六話-3

ポポは寝息をたてたままだった。すやすや寝てるようで何か悲しそうな顔をしていた。
俺はなにを思ったのかポポの頭を撫でた。崩れた髪を整えながら。撫でる度にポポの耳は小刻みにピクピク動いていた。
そんな事をしながらふとミルラの言葉を思い出す。
『ここには生きてればいれる時間は無限よ。あと半月って思わないことね。あなたがここに来れるのは最初で最後。元の世界に帰ってまたここに来れることは限らないからね。よく考えなさい』


できれば帰りたくはないさ。でも帰らないと…。



俺の親は死して尚、まだ寂しくしてる筈だから…


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