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異世界の放浪者
【ファンタジー 恋愛小説】

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異世界の放浪者 第一話〜ニュートリアル〜-1

「ね〜…好きな人いる?」
俺に尋ねてくるソプラノの声。その声の主の顔ははっきりと写らない。
「ね〜…いるの?」
声がふるえていた。顔ははっきりと見えない。だが不安な顔をしている。そんななんの根拠のない事を思っていた。
「俺は…」
『なんて言ったらいい?素直に答えるといいのか?』


そんな疑問は何故かスーっと消えていく。





―ピッピッピッピッ!―
耳にうるさい雑音が入る。俺はハッ!っと目を勢いよく開いた。
『夢か…』
頭をくしゃくしゃさせ、雑音を出し続けてる目覚ましを止める。
この頃俺はこのような見る夢はこれを見てしまう。見たくなくてもだ。いままで見て来たパターンはいきなり後ろから抱き付かれる…や、何故か知らんが誰かをおんぶしてたりなどなど…。そのたびに聞かれる事。
「好きな人いる?」
そんな事を聞かれる。そして決まって相手の顔ははっきりと見えない。夢のなかで目を凝らして見ようと努力してみるが顔に雲がかかっているように見えなかった。
『一体なんなんだ…』
数日続くソプラノ声の少女の夢。同じ人物が何回も出てくる夢。気にかけるな…とゆうのは無理な話だと思う。
「はぁ…」
一息つき体を起こす俺。
「部活行かなきゃ…」
一言そう呟き、部活の道具などが入った鞄を手にする。

そんな時だった…


―ブーン―
鈍い音が俺の部屋に鳴り響いた。その音が鳴り終わった頃にはもう周りは暗闇であった。
『!』
あまりの出来事に声すら出なかった。辺りは暗闇。光一つない闇。だが何故か自分、そして手に握られた鞄はだけはその空間にはいた。
「あなたには好きな人いますか?」
ふとその空間に流れた聞き覚えのある声。そして段々と薄れゆく意識…。
『…また夢なのか?』
そんな疑問を抱きながら深い闇に覆われる感覚が俺を襲った。


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