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腐肉
【SM 官能小説】

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腐肉(その5)-1

 マンションの部屋の擦り切れた絨毯の片隅には、乾いた白腹を見せた蜥蜴の死骸が、ベッドに
ぐったりと横たわる僕の目にとまった。 
 薄灯りの中で僕は硬いベットにうつぶせになり、男に嬲られ、まだわずかに痙攣するような白
い臀肉を晒していた。そして後ろ手に縛った皮紐が手首の感覚がなくなるくらいに深く皮膚に食
い込んでいた。

「よかったか…」
 男は、虚ろな目をした僕の頬に触れ、汗で濡れた髪を優しく撫でながら言った。
 僕の尻壺の中は男が噴出した白濁液で濡れ、その生あたたかさを残したまま、溢れた液が内股
を垂れていた。そして僕自身が射精した精液は白い粘りのある濃厚なかたまりとなってシーツに
べっとりと付着し、甘い臭いを漂わせている。
 男は薄笑いを浮かべゆっくりとベッドから降りた。そして椅子に裸のまま腰を下ろし煙草に火
をつける。 

「こっちに来て、俺の前に跪け…」
 男が吐いた紫色の煙が淡い灯りの中で静かに漂う。
 僕はベッドから起き上がると、重い腰を持ち上げるようによろけながら男の股間の前に跪く。
 男はざらりとした掌でゆっくりと僕の頬を撫でた。そして僕の唇を淫靡に指でなぞる。
「きれいな唇だ…」
 深々と椅子に腰を降ろした男は狡猾そうな笑みを浮かべ、そう言いながら弛んだ腹部の股間を
ゆっくり開いた。
「そのかわいい口で後始末をしてくれ…」
 男の股間には、つやつやと濡れそぼり、腐った魚の腑のように爛れて萎えた肉棒がぶらりと下
がっていた。
 にやけた男は、狡猾そうな笑みを浮かべていた。
 僕はフェラチオは初めてではなかった。そして男のものを舐めまわす奴隷のような被虐感に僕
自身のものもいつ頃からか勃起するようになっていた。
 僕は男に言われるがままに、後ろ手に縛られた体をくねらすようにして男の前に跪き、顔を低
くして男の股間に顔を近づけていく。男の肉棒から漂う臭いが、僕の鼻腔の奥を刺すように刺激
する。そこには爛れた腐肉がうっそうとした黒い茂みの中で濡れていた。

 僕は男の萎縮しだらりと垂れた巨根の黒い皺のように刻まれた表皮に、ゆっくりと唇を触れた。
 そして濁った精液の毒素を含んだような臭いを深く嗅いだ。
 近くで見ると男のものが奇怪な形をしているのに気がつく。深い切れ目の尿口、色素が斑にな
った赤黒い亀頭、そして雁首のえぐれた太い肉縁は毒々しい光沢を放ち、彫りの深いものだった。
 しわがれた包皮には農緑の太い血管が浮き出しぬめっていた。
 僕は少し吐き気すら覚えながら、彼の萎えた雁首の溝にゆっくりと舌先を這わす。そして太い
鉛色の垂れた亀頭にゆっくりと舌を添えた。それから垂れ下がった男の先端を舐めまわしながら、
後ろ手に縛られた上体を悩ましくくねらすのだった。
 
 あのときの男の精液の味がした…。


 あの日、僕は物置からあの倉庫部屋での男と叔母の凄まじい淫戯を覗いていたところを、突然
男に引きずり出された。そして恐怖に怯え、震える僕を男は平手で打つと衣服を剥ぎ取り、僕を
四つん這いにさせたのだった。男は僕の尻をゆっくりと撫でまわし、肛門を指で弄くり、そして
卑猥に笑いながら背後から獣のようにその巨根を僕の尻蕾に荒々しく挿入してきたのだった。
 僕は尻穴を裂かれるような鋭い痛みに悲鳴をあげ、叔母の目の前で男の肉棒を尻に咥えたまま
激しく下半身を揺さぶっていた。
 叔母は犯される僕を目の前にして、その緊縛された肢体を激しく悶えさせ、男に何かを叫んで
いたが、僕は頭の中が真っ白になるくらいぶるぶると体全体を痙攣させていた。
 そして内蔵を突き破るような激痛を下腹に受けると、男のしぶきのような精液が肛門から奥深
く注がれ、僕は崩れるように気を失ったのだった。


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