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loop
【幼馴染 官能小説】

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loop-4

それからあたし達は学科も違うこともあって、話すこともすれ違う事もなくなって、そもそも会う事自体がめっきり少なくなり、ただ、隣に住んでいるというだけの関係になった。
フキのいない生活は苦しかったけれど、だんだんと慣れていったし、たまに大学で見かけるフキが楽しそうに、いつものように寛いではにかんでいるところを見ると、これでよかったんだといつも思う。


でも今日は…―


あたしを呼び止めた時の今朝のフキの顔を思い出す。
珍しく戸惑った顔と声に、あたしはかき乱される。


あたしは苦しくなって、すっかりぬるくなってしまったコーヒーを苦しさも一緒にぎゅっと飲み込んだ。
いつの間にか中庭でランチをしていた生徒もいなくなっていて、長い間自分がここにいた事に初めて気づいた。



いい加減、いつまでも同じ事を考えるのをやめよう。


あたしは自分に言い聞かせるように携帯を手にした。


「珍しいね。遥から会いたいなんて。」

―暗い車内に二人きり。
彼のつけている甘いコロンの香りが漂っていた。

「…うん。急にごめん。」
「いいよ。遥が言う事なら何でも聞いてあげるからね、僕は。」
あたしより一回りも年上であろう彼は、吸いかけの煙草を灰皿に置いてら、優しい声でそう言いながら慣れた風に抱き寄せて口づけた。
あたしもそれを素直に受け入れる。
甘い香りと煙草の苦味が唇を通して広がって、頭がクラリとする。

だんだんと口づけが激しくなって息がしづらくなって、あたしはその口づけの息苦しさに酔いしれる。
舌と舌が絡む水音と、白く曇ったフロントガラスががあたしをさらに淫らな気分にさせた。


―今日は昔の事を思い出し過ぎた。
こんな時は誰かに抱かれたいと思うあたしはどうしようもない奴、だろうか。


いつものようにホテルへと場所を移したあたし達はさらに激しく絡み合った。

部屋に入った瞬間、少し乱暴にベッドの上に押し倒され、全身にキスを浴びる。
この少し乱暴な、荒々しい愛撫が心地よくてあたしは好きだ。きっとそこに愛はないのだとわかっているけれど、あたしはそれでも構わない。

「遥…今日はすごい濡れてる。」
彼が耳元でそう囁きながら湿った舌で耳を舐め上げる。
あたしは背筋がぞくぞくとしてあっ…と甘い声を あげた。

その言葉が合図であったかのように、彼はあたしの体中をさっきにも増して激しく攻め立てる。
あたしは、しわしわになったシーツをきゅっと握りしめて快楽に身を任せた。


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