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ねこ♪ネコ♪小猫♪
【学園物 官能小説】

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ねこ♪ネコ♪小猫♪2-4

目の前に、運ばれたアイス・オレを一口含み、若山は俺に話かけて来た。
「ごめんね。いきなり声かけて…。でも、どうしても確かめたい事があって…。」
俺もアイス・コーヒーを一口飲んで答える。
「楠さんの事ですよね?」
「うん。そう…。ごめん。単刀直入に聞くけど…。」
若山はそこまで言い、赤くした顔を近づけ、
「ネコとセフレって本当?」
と聞いてきた。
やっぱり…。楠、話したな…。
「はい。」
今更、否定しても仕方がない。俺は微笑みながら正直に答えた。若山はさらに顔を赤くして聞いてくる。
「じゃ、じゃあ…。エッ…エッチしたのも本当なの?」
「えぇ。」
俺はゆっくり頷きながら答えた。すると若山は何かを決心すると聞いて来た。
「あっあのね。気を悪くしたらごめんね。なんでセフレなの?」
「………。」
何故セフレか…。そんなの言えるわけがない。
それに、いくらなんでも「友達とエッチをしたか?」なんて事をその相手に聞いたりしないはずだ。学食で楠と話している内に若山は何か感じ取ったのだろう。もしかしたら、俺が楠にレイプしたと…。
楠を抱いてから何回も後悔した。なんで、あんな事したのか。してしまった事は消せないのに。
なぜ、他の出会い方を選ばなかったのか。普通に出会って、普通に恋人になって、普通にセックスをする。ごく当たり前の事なのに、俺は楠に何もしてあげれなかった。ただ奪うだけだった…。
俺は若山の問いに答える事が出来ない。本当の事を話してしまったら、もう2度と楠に触れる事が出来なくなる。

そんなの絶対嫌だ!

でも、楠にとって俺は単なるセフレだ。こんな俺じゃなくて、あいつを幸せにする他の奴が…。
他の奴?何だ?他の奴って。俺じゃない奴が楠に触れるのか?抱きしめるのか?セックスするのか?
冗談じゃない!
俺は!俺は!楠の事を!!

「…坂くん…。小坂くん…。」
はっ!
「あっ!すみません…。」
随分、深く考え込んでいたらしく、若山の呼ぶ声に気が付かなかった…。でも、若山の問いに上手く答える自信は無い。頭の中で、いくつもシュミレーションするが、結果は全て『楠と別れる』だ。俺は何も言えず俯くしかなかった。
「小坂くん…。」
また、若山に呼ばれる。もう逃げる事は出来ない。ゆっくりと顔を上げと、若山と目が合った。若山は一瞬顔を赤くしたが、何かを決心すると真剣な表情をした。止めを刺されるかもしれない。
「小坂くん…。ネコの事…好き?」
若山が言った一言に、俺は上手く反応出来なかった。予想していたのは攻めの言葉だったから…。尚も若山は続けてくる。眼差しはさっきよりも真剣だ。
「ごめんね。私が小坂くんの気持ち聞くなんて筋違いだと思う。だけど、とても大切な事なの。だから答えて…。小坂くんはネコの事、どう思っているの?」
どう思っているか?そんなの決まっている。俺はゆっくり息を吸うと、
「僕は、楠さんの事が好きです。とても大切な存在です。」
と言った。
楠を抱いてから気が付いたた気持ちを言葉に出せて、少し楽になった。相手は楠じゃないけど…。
「わかった…。じゃあこれから大切な話をするから聞いて欲しいの。そしてネコの誤解を解いてあげて。」
若山は安堵の表情を見せたたが、直ぐ真剣な表情に戻り言った。
『楠の誤解』とは?言っている意味はわからなかったが、俺はしっかり頷いた。


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