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『ミッション!』
【学園物 官能小説】

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『ミッション! 2』-3

part 3…

夕方の繁華街を少年を連れ回す。
……鯛焼きを一個買って、二人で半分ずつにして食べたり……。
……途中で会った友人達に冷かされたり……。
そして今は、カラオケ・ボックスに於て少年にアニソン10曲フルマラソンをやらせている。
「なかなか上手いじゃないか、柏木健介♪」
「ぅぅ〜……これ、何て拷問ですか?」
8曲目が歌い終わり、私の隣りにストンと座ってグラスに入ったコーラを一気に飲み干す。
「次は……えッ!? 知りませんよ、僕。『宇宙刑事ギャ○ン』なんて」
「今の少年にピッタリの曲なんだがな」
知らないなら仕方あるまい。「――少しは気が晴れたか? 休んでいいぞ」
「え?……もしかして……僕の為に??」
少年がキョトンとして私を見詰める。
「死神に取り憑かれたような顔してたからな。少し祓ってやっただけだ」
クスリと笑い、少年の頭を撫でる。
「ぁぅ……。ユミさんは何で、僕にここまでしてくれるんですか?」
「雨に濡れながら静かに泣く……少年の顔が綺麗だったからさ……」
「……えッ……」
「バレないと思ったか? 私は一応、役者の道を進むつもりの人間だぞ?」
「……」
少年の眼の縁がうっすらと盛り上がり、私の胸に顔を埋めて来る。「お、おぃ……」
「グスッ……す、すみません……でも……」
「少年は……大好きだったお祖父さんの死から立ち直ってないだけだ。だから、変化する日常に戸惑いと……絶望を感じてる」
「……」
押し殺すように泣く少年の頭を優しく撫でてやる。
……涙で濡れた顔が私を見詰め、スゥーと唇が近付いて来た。
「……ん……」
「……」
一瞬、唇を合わせるだけの子供っぽいキス……。
「……私を本当に少年の女にするつもりか?」
クスクスと笑い、少年のおでこを指で弾く。
「イタッ……駄目、ですか?」
「……私は高いぞ?」
「僕……お金は……」
「金なぞいらん。援交やってる奴等と一緒にしないでくれ。……そうだな、少年の残りの人生を貰おうか」
「……人生??」
キョトンとする少年の唇を指先でなぞる。
「……私の為に生きる事。役者への道を進む私を全力でサポートし、常に私の事を第一に考える。――出来るか、少年?」
少年は涙を浮かべたままコクリと頷き、再び私にしがみつくように首筋へ顔を埋めて来た。
「お、おい……」
思わずソファに倒れる。多分、無意識なんだろうが……制服の上から胸を撫で回してる。
「ん……お、おい……ッ……」
まったく……胸はコンプレックスあるんだがな……。
少年の顔を両手で引き寄せ、唇を合わせる。
「ん……んん……」
少年の上唇、下唇を啄むように交互に吸い……舌でなぞる。
「……ッ!?」
眼を丸くしてる少年。
私は微笑み、少年の眼に手を当てて閉じさせ……舌を入れた。
「ん……んん……」
舌を絡め……吸い……唾液を飲ませる。
「……コクッ」
少年の喉が上下し……唇を離すと、潤んだ瞳で上から私を見詰める。
「……大丈夫か、少年? これが大人のキスだぞ」
「はぁ……はぁ……これが……」
肩で息してる。
「こっから先は……来週の資産家との対決に勝ってからだ」
少年の唇から首筋に指先をツツゥと滑らせ…薄い胸板を拳でポンと叩く。
「あぅ……」
「出来るな?」
「……は、はい」
少年は私を見詰め、コクリと――力強く頷いた。


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