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unknown quantity〜未来への道〜
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unknown quantity〜未来への道〜-8

「…私は無神 皇華です。知っている方は居ないと思いますが、元“ハンター”でした。」

意外に月都が皇華の言葉に反応した。

「!…では、伝説的なSSSランク所持者ですか!?名前が同じだから、もしかするとって思ってました。」

驚いた表情の月都を見た皇華は冷静な口調で喋る。皇華は驚く素振りもなく落ち着いていた。

「知っていましたか、…意外ですね。そうですね…。かつては…旧“ハンター”時代はそう呼ばれてました。」

昔の記憶を思い出すような表情の皇華であった。皇華は月都を見て喋る。

「…貴方は過去、“均衡事件”の事を知っているんですか?」

月都は皇華はもちろん、奏真も見た後に喋る。

「…はい。俺は“均衡事件”の書物をほぼ全部読んだはずですから。」

奏真が違和感がある笑顔で急に喋る。まるで“全てを知っている”皇希みたいに。

「それが“真実”だと限らないよ?月都くんには悪いけど、隠された事は多いよ。」

月都は奏真を見ると、上擦る声で喋る。

「どういう意味ですか?まだ何かあるんですか??」

奏真は表情を変えずに再度喋る。

「言ってもいいけど、“覚悟”はあるかい?代償は大きいよ?例えば“死”。」
「!!!」

奏真は“死”という言葉に強調した。つまりは“真実”を知ったら“死”が待っているだろう。

「…君らはまだ若い。“刻印覚醒者”としてもね。立派な“ハンター”になったら僕や皇華さんに聞くといいよ。それまでは忘れる事だよ?」
「…はい。」

月都は悔しい表情になった。

「…出来れば、君らには楽しく生きてほしい。その為に僕らの時代で“全て”を終わらせたんだ。」

奏真は違う違和感を持つ笑顔になる。

『………』

宗也たちは無言で奏真を見ているだけだった。各々がどんな想いでこの場所にいるのか考えているようだ。

「…まぁ、難しい事は置いといて。皇華さんも僕も聖魔も“均衡事件”の関係者なのは間違いないよ。この話は今は終了でいいね?」

奏真は話題を変えるように言った。

「…はい。」

月都は残念そうに言った。奏真は口元は笑っていたが、真剣な眼差しだった。

「そうだ!…宗也くんにちょっとやってもらう事があったんだ。何、簡単だよ。」
「はい?」

奏真は宗也の席に近づくと、背中側の腰に刺していた10センチぐらいの刀を机の上に置いた。


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