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『ミッション!』
【学園物 官能小説】

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『ミッション!』-4

part 4

(瑠美。放課後)

――お兄ちゃん……凄かった……。

何度もイカされ、まだ肢体が宙に浮いてる気がする。……いつもは固い廊下が、今はフワフワしてる感じだ。
何とか教室に辿り着き、私はドアを開けた。
「お、帰って来たな、サボリ女」
独り残ってた親友のユミちゃんが、読み掛けの小説から顔を上げてニコッと笑った。
「た、ただいま〜」
夢遊病者のような足取りで自分の席に戻る。
「おいおい、大丈夫か?」
「う? ん……大丈夫だよ……ッ……」
微笑んでみせたが……座った拍子に乳首がブラに擦れて、肢体がピクッてしてしまう。
「座っただけで悩ましい表情するなよ、まったく……。授業サボって何してたんだか……」
ユミちゃんが「やれやれ」って感じで溜め息を吐いた。

――言えないよぉ……。おっぱい窓ガラスに押し付けられて、後ろから何度も……なんて。

私は、机の中から教科書やノートを出して鞄に仕舞い込みながら、笑って誤魔化した。
「何だかなぁ……。女の幸せ掴みましたぁ――みたいな笑み浮かべやがって、この女は」
ユミちゃんも苦笑いしながら、荷物を鞄に仕舞う。
「いやぁ〜、やっぱり自分好みの男は一から育てないと……ね」
名付けて『御主人様育成計画』。
ユミちゃんが、「そのネーミング何とかせい」と笑う。
「……私が落ちてた先生の携帯を偶然拾った時、アンタ、真剣な顔してたもんね。まさかとは思ったけど……」
先生の携帯を覗いた時、私の事で悩んでると判ってちょっと哀しかったけど……次の瞬間、この計画を思い付いた。
そう、良き助言者(アドバイザー)のフリして、お兄ちゃんを私好みに改造するのだ。
……ハンドル・ネームを単語登録してるなんて、お兄ちゃん、単純過ぎだよ♪
「で……先生は今何してるの?」
「ん?……久し振りにスケッチ・ブックと向かい合ってる。な〜んか、描く気が出て来たみたい♪」
「良かったな。なら……ミッション・コンプリートの暁には、携帯拾った私に奢ってくれる約束だったよな?」
「ジャンボ・パフェでしょ? 覚えてるわよ。……まったく、食べても太らない体質だなんて、ユミちゃんは女子高生の風上にも置けないよ」
私達は笑いながら教室を出た。
……と、私の手を見てユミちゃんの動きが止まる。
「……おい、この手首の赤い跡は何だ?」
「え?……え〜と……いや、そう、髪を括る輪ゴムの跡」
「ふ〜ん……」
ユミちゃんの眼が、獲物を見付けた狼のようにキラリと光る。「――ジャンボ・パフェ+(プラス)……アイスも食べたいな〜」
「ちょっ!……」

――お小遣い、足りるかしら?? 来月の携帯代、危ないかもなんだけど……。

「そうそう、知ってるか? 学園“裏ランキング”『卒業したらすぐさま結婚しそうな二人』部門――お前と先生、堂々の……」


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