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双子月
【学園物 官能小説】

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双子月2〜葉月〜-4

「君、お金欲しくない?」

そんな時、声をかけてきたのはサラリーマン風の男だった。
40代前半ぐらいだろうか、少し酔っているようで酒臭い。

「おじさんと遊んでくれらたおこづかいあげるよ。どう?」

男はいかにもいやらしい目付きで葉月を見ている。葉月にもそれはどういう意味の誘いなのかはすぐに分かった。

「私はじめてなの。おじさんにはじめてをあげるからおこづかい弾んでね。」

その足で二人はホテルへ向かった。休憩2時間でいくらなどと書かれている、やけに派手な造りのホテルだ。

部屋に入るなり男は葉月に抱き付いて唇を奪った。
ねっとりと生暖かい舌が口腔へ押し入れられる。

こんなこと、なんでもない。強いていえば気持ち悪いだけ。

葉月はそのままベッドへ押し倒され、着ているものすべてをはぎ取られた。

「白くてキレイな体だねぇ。おじさんがいろいろ教えてあげるよ。」

そんなことを言いながら自分も着ているものを一刻の時間も惜しむように脱ぎ捨て、葉月の上で蠢いた。

何も感じない。しばらくの間、されるがままになっていればお金が稼げる。

男は夢中で葉月の体を貪った。
体中をくまなく舐めまわし、その舌は男を知らない葉月の秘部へと及ぶ。
与えられた刺激によってただ生理的に分泌された愛液に、男はいやらしい笑みを浮かべる。

「葉月ちゃん、感じてるの?いやらしいね。」

その笑みはどこかで見たことがある気がした。

あの時の「父」の顔。

葉月が今でも鮮明に覚えている、絶望へと墜ちた日の、あの「父」が女へむけた顔。

気持ちが悪かった。あの時の父と女の行為がフラッシュバックのように脳裏に浮かび、自分の体を飢えた男がいいように弄ぶ。

それから男が果てたのはしばらくしてからだった。
ベッドの上には処女を散らした痕跡がはっきりと残り、葉月にも微かな痛みが残った。

「葉月ちゃん、ありがとう。これ・・・」

「おじさん、私、中学生なの。」

男が葉月に謝礼をいくらか差し出そうとしたところで、葉月は学生証を見せた。
写真が今より少し幼く見えるのは化粧をしていないからだろうか。男はそれを見て驚きを隠せなかった。

「君、高校生じゃないのか?!」

「さすがに中学生と援交がバレたらヤバいですよね。」

葉月は淡々と続ける。


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