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社外情事?〜気晴らしの酒と思わぬ睦事〜
【その他 官能小説】

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仮装情事。〜鉄の女と人気レイヤー〜-16

「いや、でも処女膜を破られた時は痛すぎてイケないって聞きましたし…」
「なら痛くならないようにして…できるだろう?」
「で、できるかどうかわかりませんよ?」
「それでもいい。その時はせめて君だけでもイッて」
「……」
黙る哲也。私は彼が何か言うのを待つ。
結果、何とも言えない沈黙。
そこからややあって、彼は決意した表情で私と向き合った。
「……なら…」
彼の口から、言葉が漏れる。躊躇いがちにもとれるものだったが、それは一言だけ。

「…一緒にイこう…エイナ」

後に続いたのは、覚悟を決めた「哲也」の本音。「コスプレH続行」という意志の表れ。
それが、たまらなく嬉しい。
「…はい。貴方の好きなようになさってください」
嬉しいから、私は彼に委ねる。
今まで体験する事のなかった、性の絶頂。彼とならそこに至る事ができる――そう信じて。

…ぐちゅ…くちゅ…ぐちゅ…

抽挿はせず、ゆっくりとした回転運動。
擦るのではなく、かき回すように。
「ん…く、ぁ…は…」
その感覚は、熱い物が中で這い回っているかのよう。そして生み出すのは、若干の痛みと若干の気持ちよさ。私はどちらのものとも言えない声を上げるしかない。
一方、彼は明らかに息を荒げ、どう見ても余裕がなさそう。その顔に申し訳なさを浮かべながらも、快感が抑えられないようだ。
「…でぃ…ディーン……すごく…気持ち、いぃ…」
そんな彼の様子がわかるから、私はちょっと嘘をつく。
まだ若干痛いが、なるべく早く彼を満足させてあげようと思っての嘘。
「そう、か…エイナ…」
それに対し、ディーンは更に息を荒げる。だが、私を責めるのは回転運動のまま。彼なりに気遣っているのだろうか。
そうならば、少し嬉しい。
「…ん…ぁ、はぁ……ぁ…ふ…っ」
でも、何故かもどかしい。
痛いはずなのに、それを自覚できない。
「…ぇ…あ、ひぁ……んっ…はぁ…」
激しい責めを求める自分がいる。
強い快感を欲しがる自分がいる。
「…ぁ…ディ…ディーン…っ!」
いつしか痛みと思われる感覚などどこかに忘れ去り、客観していた理性が消えていく。
後に残るのは、多分劣情。
それに気付いた時、今にも消えそうだった私の理性は、やれやれとため息をついた。

「処女喪失の行為では女性はイケない」というのは、少なくとも私には当てはまらないらしい、と。

「…ディー、ン……も…もっと…」
彼の背に回した腕に、力をこめる。
「もっと…ぁ……し、して…」
モノをくわえたまま、腰が動き始める。
「…こんな、のぉ……我慢…っ」
堪えている表情のディーンの目に、濡れた視線を絡みつかせる。
「も…ガマン……できないのぉ…っ!」
そして、恥も外聞も投げ捨てて、本格的な性行為を渇望。
後、熱烈接吻。自ら舌を絡め、吐息と唾液を激しく交差。とにかく貪り、意志を示す。
「……っ!」
すると、ディーンも舌を動かし始める。

…ずぶっ!

同時に、叩きつけるように一突き。
その瞬間、全身に広がる麻痺刺激。もしかすると痛みに似ているかもしれない、狂おしい程の快感。勝手に声が漏れそうになるが、彼によって塞がれているので、それはくぐもったものに変わる。
そこから先は、望んでいた抽挿運動。
逞しすぎる男根が体の奥を叩く度。
引き抜かれ、襞を擦られる度。
ディーンが唇を離せば、甲高い喘ぎ声。
離さなければ、くぐもった悶え声。


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