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なんつーこった!
【学園物 恋愛小説】

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なんつーこった!第一話-2

「なにしてんだ?」
突然掛かった声にビックリしてハッと顔を上げた。
美少年いや美青年、というのべきか
僕と同じくらいの年と思われる子が目の前にいた。
「大丈夫か?」と手を差し伸べられる。反射的にその手を掴んだ。直後に強く握りすぎたのでは?と後悔した。
「ダイジョブです」と言いながら彼を見た。近くで見ると本当に綺麗だ。彼の顔を見てしばらくぼーっとしてしまった。
「本当に大丈夫か?」と訝しげに顔を覗き込んでくる彼。僕は慌てて顔を縦に振った。
彼は「そうか、良かった。じゃ」と僕の横をすり抜けて去ってしまった。
(もう少し見たかった……)と思った。


家に帰ってからも彼の顔を思い出してドキドキしてる自分に慌てた。
「男を好きになることなんて、あるはず無いだろ。」と自分に言い聞かせ、心を落ち着ける為にシャワーを浴びることにした。


学校見学から三日後、正式に転校生として登校した。
自己紹介を終えて、ホームルームが終わると一斉に人が集まった。
「どっから来たの?」
「前の学校どこ?」
「部活どこ入んだ?」
「趣味とか特技は?」
「音楽とか何聞くの?」
「夢は?」etc.....
興奮気味なクラスメイトの質問にひとつひとつ答え終わると、流石にバテて机に俯せで倒れこんだ。
(疲れた…………)
「大丈夫かい?」と上から声が降ってきた。
体を起こして体をひねって後ろを振り返った。

つづく


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