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親友という名の
【悲恋 恋愛小説】

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親友という名の-3

「ごめん。ミィ君」
やけに深刻な顔。
それが何故か面白くて、それから何故かほっとした。
随分前に自分の中だけで完結させた感情を言葉にだせた。それだけで自分の中の後悔はすっきりした。
「馬鹿、気にすんなよ。俺、結構モてるんだから。な?」
「だね」
リンは小さく笑ってみせた。
それから、
「ありがと」
と。
「お前も、頑張れよ」
結果は知ってる。
その日から教室でしかヨシにもリンにも会わなくなった。
気まずかったが、それ以上になんだか自分がいなくても成り立っているような気がしたからだった。



2月27日。卒業式。
ぼーっと校長の挨拶を聞き流す。
ふとぽんぽんと、突然肩を叩かれた。
その後耳打ちされる。
「この後三人で写真撮るからな。逃げんなよ。逃がさないけど」
聞き慣れた親友の声。
「やっぱりさ、ミィがいないとぎこちないんだよ。三人でやっと一つていうか、さ」
「三人で一つとかなんか恥ずかしくないか?」
答えた。
会話するのは久し振りだった。
「馬鹿言うな、俺達の友情は永遠だ!!」
そう耳元で静かに叫ぶなりヨシは後ろに引っ込んだ。

「先生撮ってくださーい」
ヨシがカメラを担任に押しつけてくる。
「はい、んじゃ行くぞ」

パシャッ。

担任の素っ気無い掛け声のあとシャッターがきられる。



「じゃあまた明日」
その日、久し振りに三人で帰った。
もう後悔はなかった。
きっとヨシもリンも親友だから。
俺はなにもなくしてないから。



目が覚めれば見慣れない部屋だった。
「……病院?」
すぐ隣で少し成長したリンが椅子に座って寝ている。
「……ミィ!!」
もう一人。リンの隣りに座っていたヨシが俺の顔をのぞき込んでくる。
「おい、リン!!ミィが起きたぞ!!」
「えっ!?」
起きたリンと目が合う。
「おはよ、リン」
呑気にリンの顔を眺める。
二年経ったリンは少しだけ大人びてみえた。
「先生呼んでくる」
ヨシが部屋を出て行く。
「安静にして」
姿勢を起こそうとした俺をリンがとめた。
心配そうな声色で聞かれる。
「どうしたの?」
「写真………」
多分それだけで伝わった。
静かに俺の財布が渡される。
大切にしまってある写真を取り出す。
高校生だった三人が笑顔で写りこんでいる。
そして裏には“forever”と下手くそな字で書かれていた。
「なぁリン。まだヨシと付き合ってんの?」
「お陰様で。カーテン開けるね」
開かれた窓から日差しが入ってくる。
温かくて気持ちがいい。
「リン、下着透けてる」
「バカ」

〜END〜


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