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恋は盲目
【学園物 恋愛小説】

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恋は盲目……恐怖の大魔王…………No.5-9

放課後

すっかりクラスの(全校の)人気者になったピロキ

特に女子からは"七色の声を持つ理想的な弟"として絶大な人気と共に可愛がられている
元々そんなに背も高くないしな。


自分の席に座り、女子に囲まれて楽しそうに生き生きと話しているピロキは幸せそうだ。


少し…、羨ましいな…

と、感傷に浸っていると…


「誠!!」

ん??
窓から下を覗くと、手をブンブン振っている白鳥先輩

そうか、ディナーに誘われてたんだっけな……

「わり、俺先帰るわ。」
カバンを肩にかけながら亮に言う

「おぅ、また明日!」

先ほどの号泣で目が真っ赤な亮
血走ってるように見えてかなり怖い


苦笑しながら階段を急ぎ降りる


「お待たせしました!!」


「いいのよ、無理に誘ったのは私なんだし。」

あっ、分かってるんだこの人


じゃぁ行こう!!と校門の前にとまっているリムジンまで手を引っ張られる。

不覚にもこの九条誠。
ドキッとしてしまった。
何故かって?

実は俺、生まれてこのかた女子と付き合ったことないのである。
良い所まで行くと必ず、うちの大魔王様たち(姉上たち)が邪魔に入るのだ……


白鳥先輩にリムジンに押し込まれると、つい何時ものクセでゆったりと席にくつろいでしまう


それを見て白鳥先輩が不思議そうに口にする
「あれ?もしかしてリムジン乗ったことあるの?」

慌てて席に正座する俺
「い、いぇ!!こんな車始めてです!うわーすごいなー(棒読み)」


あはは!と笑って
「正座しなくても良いのに!へんなのー!」
と言う白鳥先輩

危ない危ない…
白鳥先輩との会話は気をつけなければ…


そうこうしている内に、リムジンは軽いブレーキ音と共に止まった


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