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恋は盲目
【学園物 恋愛小説】

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恋は盲目…プロローグ…(No.1)-1

コンコン………


「失礼します若。登校のお時間で御座います。」


「む………?…分かった、今行く」



ふぅ……今日も清々しい朝だ。

空気が澄み切ってて気持ちがいい


っと、和むのも良いが最初なので自己紹介でもしておくか。


私の名前は(普通は俺と言うのだが執事がうるさくてな…)、九条 誠。(名前を「せい」と読むな。「まこと」だからな。)

この地を代々治めてきた九条家の、いわゆる御曹司だ。


小さい頃から本人の意向関係無しに習い事やら何やらで、何度もグレそうになったがそんな勇気もなく、遂に今日まで真面目人間として生きてきてしまった……


今日は高校生活初日……つまりは入学式だ!


人生初の反抗として、進学校ではなく地元の普通の高校に入れてもらったのだ。


親にそれを言った時は、四方千里が虚無に包まれた様な静寂が訪れたよ……


あれは怖かった…


しかし、まぁ結果的には良い方向に向かったので良しとす…………


「若!!遅刻しますぞ?!入学早々、遅刻とはお父上が嘆かれます。」



「分かったわかった、そう急くな。」


今、私の話に横やりを入れてきたのは九条家の執事の橘だ。


全く、空気の読めない奴め………



「何か仰いましたか若?」



訂正、代わりに橘は心を読めるのかもしれない。しかも橘は私の武術の師範だ。これが恐ろしく強い。

若い頃は夜な夜な街を巡回して暴漢などを退治していたという正義感の固まりだ。




さて、急かされる前に行くか。


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