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社外情事?〜気晴らしの酒と思わぬ睦事〜
【その他 官能小説】

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社外情事?3〜堂々巡りと結論情事?〜-7

「…どうやら誠司は取り込み中のようだ。みんな、ほっといて帰るぞ」
すると同僚達の一人から、「取り込み中って、考えごとしてるだけじゃねぇか」という声が返ってくる。
「考えごとしてるだけだったら、置いてくのは可哀想じゃねえか?」
だが健介は、そんな同僚の意見を敢えて切る。
「わかってねえなぁ…今のこいつの場合、無理に中断させる方が可哀想だ。ほらほら、わかったらさっさと行くぞ」
同僚達の方に歩いていくと、自分の荷物を纏めて同僚達を出口の方へと押しやる。
そして、最後にオフィスから出ようとして、健介はふと誠司の方を振り返った。誠司はオフィスから出ようとしている健介達には全く気付かず、なおも思考の海の中に浸かっている。

(どんな恋かは知らねえが…頑張れよ、誠司)

心の中で誠司に声援を送る。その後で健介は、静かにドアを閉じた。
「……」
しかし誠司は、その事にも気付かない。
「……」
当然であろう。誠司は導き出されつつある結論に集中している。周りの刺激にいちいち反応していられるような余裕はないのだ。

――それから、数分後。

「……よし」

――結論が、出た。
彼はデスクに置いていた携帯を迷わず掴むと、メールを作成し送信する。
送信先は勿論、玲。文面は至ってシンプルに、「結論が出ました。いつ会いますか?」という内容。
メールが送信されたのを確認した誠司は、携帯を閉じて一息つき、大きく伸びをした。
「…あれ?」
そこに来てようやく誠司は、オフィスに人がいないという事に気付いた。
「…あ、もう定時か」
だがすぐに、その理由に思い当たる。
「…玲さんからの返事が来たら、俺もさっさと帰るか」
そして、既に会社を出てしまったであろう同僚に続くべく、手早く帰り支度を済ませようとする。

――着信音。

「…ん?…玲さん、かな?」
案外早く鳴った事に、少々驚いたような呟きを漏らしながら、誠司は置いたばかりの携帯を再び手に取る。表示された送り主は誠司の予想通り、玲だった。
メールを開く。

「30分後に、20階の社長室に来て」

メールの内容は、誠司のものと似たり寄ったりだった。指示してきた場所から察するに、なるべく早く返信しようとした結果なのだろう。
「…30分後、か」
携帯を閉じ、誠司はオフィスの時計に目をやった。
「…30分後、だな」
――どうやら、会社を出るのは少し遅くなりそうである。


――それから、きっかり30分後。

「……」

帰り支度を整えた誠司は自分の荷物を伴って、社長室の前に来ていた。
「……ふぅ」
一息つく。ため息が消える頃に、ドアを軽くノックする。


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