投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

社外情事?〜気晴らしの酒と思わぬ睦事〜
【その他 官能小説】

社外情事?〜気晴らしの酒と思わぬ睦事〜の最初へ 社外情事?〜気晴らしの酒と思わぬ睦事〜 35 社外情事?〜気晴らしの酒と思わぬ睦事〜 37 社外情事?〜気晴らしの酒と思わぬ睦事〜の最後へ

社外情事?3〜堂々巡りと結論情事?〜-4

「こちらです」
その声に、誠司は相席の相手が来た事に気付く。とりあえず軽い挨拶ぐらいはしようと振り返り――

「…あ…湊さんっ?」

店員の後ろに湊が立っていた事に、目を見開いた。
そして驚いたのは、湊も同じだったらしい。

「…誠司さん…」

店員に促されて席に着きながら、驚きの声を上げる。
「奇遇ですね…こんな所で湊さんと会うだなんて」
「はい…驚きました」
だが、まだ驚きが抜けきっていない誠司とは違い、湊の方はすぐに嬉しそうな笑みを浮かべる。
「メールアドレスを交換したのに、連絡をとる前に会ってしまいましたね」
「あ、はい…そう、ですね」
「でも、ここで会うとは思いませんでした。私、ここでよく食事をしますが、誠司さんを見かけた事がなかったですから」
「あ、俺、普段は社内食堂で済ませてますから」
話が弾む。
「社内食堂ですか…私も時々利用しますが、人が沢山いて賑やかな所で食事をするのは少し苦手で……」
と、そこへ店員がお茶とおしぼりを持ってやってくる。それらが湊の前に置かれると、湊はそのまま店員を呼び止め、注文を始めた。
その様子を見ながら、誠司は軽くお茶を啜る。
(…何か、不思議な人だなぁ…)
何となく、そんな考えが頭に浮かぶ。
(…合コンでは、あんまり喋らなかったような気がするけど……意外と喋るんだ…)
湯呑みを置く。その時、ちょうどよく湊の注文が終わり、店員はその場を立ち去った。同時に、湊は誠司の方に向き直る。
「…そういえば、誠司さんは何を頼みましたか?」
「あ、俺はかけそばを頼んでます」
「かけそばですか…私は天そばを頼みました。ここ、天ぷらも美味しいんですよ」
「へえ…そうなんですか」
話は再び弾む。
湊と会うまで堂々巡りの思考を続けていた誠司はその中で、何となく気が休まってきたような気がしてきた。

――そのうち、誠司が頼んでいたかけそばが運ばれてくる。そして、熱々のそばを焦らず啜るうちに、湊が頼んだ天そばも運ばれてきた。

「…いただきます」
手を合わせ、食事の挨拶をする湊。彼女は割り箸を横にして割ると、静かにそばを口に運んだ。
半分以上食べ終わった誠司はふと、目を湊に向ける。

(……うわぁ…)

途端に、彼は湊の食べ方に魅入ってしまった。

彼女は、綺麗にそばを食べている。
啜る音は全くなく。
箸で取ったそばに巻き込まれた汁は、全く飛び散らず。
さくさくの天ぷらを食べる時は、手を天ぷらの下に。
天ぷらを食べた後は、下にかざした手をおしぼりで拭く。
それらの動作は一つ一つに上品さが伴っており、湊の女性らしさを引き立てているように見える。実際、誠司はそれらを見て、湊が女性であるという認識を改めて持った。


社外情事?〜気晴らしの酒と思わぬ睦事〜の最初へ 社外情事?〜気晴らしの酒と思わぬ睦事〜 35 社外情事?〜気晴らしの酒と思わぬ睦事〜 37 社外情事?〜気晴らしの酒と思わぬ睦事〜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前