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命日が誕生日
【コメディ 恋愛小説】

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命日が誕生日11-4

「やっぱりか……
文明と霊術の融合等と言っていたからおかしいと思っていた…
奴等は…九頭見はそんな頭の柔かい連中では無いからな…やはりお前…
……無能力者か…」

『う、うっさぃ!!死人のクセに馬鹿にすんな!』


「まぁ…気持ちは……
わからんでもない……
あの一族の中で無能力な者がどう扱われるかは想像するまでも無い…」

『うっさぃ!!うっさぃ!!
同情すんなぁ〜!!死人のクセに!!!!』

 ……………

「はぁ……まったく…
落ちこぼれでも、その霊を軽視する考え方は、かわらんな……」


『……!!!!』


「例え、何年…何百年経とうと…九頭見は……
……九頭見か……」



『……ごめん…』

「……は???」

『………ごめんなさい』



「へぇ……」

『だから……悪かったわよ……その……
霊を下に見るような事…
いっちゃって…』

「ふふふっ…
解った…確かにその謝罪、受け取った…」


そして少女はようやく泣き止み汚れた洋服の袖で涙を拭くと呟いた…


『本当…ごめんなさい…
………………
私は霊が嫌いじゃ無い
………………
……むしろ…嫌いなのは
…九頭見の方……』


 ……………


「………そうか……
まぁどの道……お前では俺には敵わん……
第一俺は悪霊ではない…
つまり…取り憑いてるワケではないのだ……
俺は契約霊…つまり
……守護霊だ…」


 ………………



『えぇぇぇーーー!!!!』


「やはり……勘違いか」


『じゃぁ報酬は?』

「俺を倒した所で貰う相手がおらん…」

『んじゃ私のご飯は?』

「知らん…」

『暖かいお布団は』

「尚更知らん…」



 ……………


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