投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

深海魚
【調教 官能小説】

深海魚の最初へ 深海魚 0 深海魚 2 深海魚の最後へ

深海魚-1

第一章 闇に沈む

 ついにその日が来た。
 畠山由香は重い足取りで街外れのビルの前に辿り着いた。
入り口にはビルに入居している名が数社、照明もまだ照らしていないせいか目を凝らさないと見えないほどである。
陽はすでに傾き、隣のビルの影が入り口を更に暗く映す。
兄の会社の資金繰りの為、保証人の欄に印鑑を押したのは半年前のことである。両親の頼みもあり断れなかったとはいえ。。。。
「サルベージ会社」それが兄の言葉だった。
ドアを開ける入り口に人影は無く、約束の4時にもうすぐだというのに誰も出てくる気配も無い。
静まりかえった部屋に、奥のほうから微かに物音が聞こえてくる。
押し殺したような女性のあえぎ声が漏れて来る。
奥の隅のディスクに人影が見えた。
「すみません」その声をかけようとしたその時奥の扉が開いた。
無精ひげの労働者風の男がベルトを締めながら出てくる。
「また借りに来るよ。でも、たまには今お前さんの股座に顔を埋めているような若い女も使わせてくださいよ」
そういいながら入り口のほうに歩いてくる。
すれ違い座間「あんたもその口か?今度よろしく頼むぜ」いやらしく体を嘗め回すような視線を感じる。
奥のほうに目をやる。先ほどの男の事務机の下にうごめくものがある。微かに漏れる音は「ジュブ、チュパ、ジュブ」音が繰り返される。男の股間に顔を埋める姿に察しはついた。直ぐにもこの場から逃げたい、しかしある程度の覚悟はしてきた。何も持たない女一人支払う当ても無い。
出かけるときに兄に言われた言葉を思い出す。
「由香、今日しかないんだ色々嫌な目に会うかもしれないが、許してくれ頼む!」
帰るわけには行かなかった。
「どうぞ奥へ」低く抑えた男の声がする。
しかし、由香の存在を無視するように、男は股座に顔を埋め必死に奉仕する女の頭を押さえこみ、深く咥え込ませている。
余りの苦しさに逃げようとする女、口から肉棒お引き抜いた瞬間、再びくわえ込ませる。
「今日はここまでだ」
その言葉に動きは止まり解放されたはずだったが、数分床に突っ伏し息を整えるようにうごかない。
「じゃまだ!」足蹴にされた女は気だるそうに身を起こす。
男は由香のほうに目を配り「中々強情な女でね、明日から働いてもらうので、そのレクチャーしてるんですわ」
由香の存在に気づかなかったのか、女はあわてて身を起こし、はだけた胸元を押さえた。
「奥さん、旦那と子供の為だ我慢しないとね、ほんの半年ですよ」優しい言葉の言い回しの中に強い言葉を感じる。
口から漏れた唾液で濡らした顔をハンカチで拭き、顔を隠し胸元を押さえたまま逃げ去るように女は出て行った。
「ここに来る事になった理由は分かってますよね”由香さん”」
微かにうなずく。
3日ほど前、兄が尋ねてくるなり頭を下げ「助けてくれ由香、逃げられないんだ。この会社に顔を出してくれないか頼む」その言葉を思い出す。
「どうするつもりです?支払期限はとうに過ぎているんですよ」以外にも優しい声で語りかける。
うちの会社は、支払いの滞った債権を買い取って、どんな形でも取り戻す会社なんですすがね」
「サルベージ会社」、そういう意味だったのか。。。。深く水の底に引き込まれるような響きだった。
「支払いが難しいようでしたら、この会社と雇用契約を結んでいただけませんか」
「先ずはお茶でも飲みながら、ゆっくり契約書に目を通してください。嫌なら断るのも自由ですから」
目の前の契約書を手に取り、進められたお茶を飲む
意識が遠ざかるのに時間はかからなかった。
「ヒー!」女の叫び声に朦朧な意識が戻ってくる。
気付くと、皮のマスクを被せられ、手足の自由を奪われていた。口の中にはボールを咥えさせられ話すこともできない。


深海魚の最初へ 深海魚 0 深海魚 2 深海魚の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前