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水泳のお時間
【その他 官能小説】

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水泳のお時間-3

「あれ?桐谷、スクール水着持ってきたの?ビキニでも良かったのに」
「えっ、えぇっ!ビ、ビキニ?!」

瀬戸くんの口から出た言葉に、わたしは一気に赤面してしまう。
ビ、ビキニって…。瀬戸くんの口からビキニって…
や、やっぱり男の人はそういう大胆な水着の方が好きなの?

「ご、ごめんなさいっ、わたし、ビ…ビキニは持ってなくって…」
「あっはは。ジョーダンだっつの。桐谷、顔赤い」
「えっ?あっ…」
「桐谷のスク水姿、似合ってるよ。なんか、かわいいし」

エッ?
瀬戸くんのその言葉に、わたしは顔がもっと熱くなった。
今、瀬戸くんがカワイイって…
カワイイって言った?

「それじゃあ、ちょっと軽めに準備運動しような」
「う、うんっ」

本当にそう言ってくれたのか確かめたかったけれど、わたしにはそんな勇気なんて無くって。
初めてこんなに近くで見る瀬戸くんの厚く逞しい胸板に、ただただドキドキしてしまって…。
…だから考えもしなかったの。
これから始まる瀬戸くんとの時間が、単なるプールの指導なんかではなく、別の意味の指導だったってことを。



「まだ最初だし、水に慣れることから始めようか」
「は、はいっ」

準備運動とシャワーを浴びたら、今度はいよいよ入水。
瀬戸くんの一声に、わたしは緊張してしまいながらも、そーっと腰を落としおそるおそるプールの中に足先を差し入れてみる。

「ひゃぁっ…」

だけどプールの水は思った以上に深そうで。わたしはすぐさま足を引っ込めてしまった。
やっぱりだめ!怖い!
過去に溺れかけた事のあるトラウマから、やっぱり水に浸かるのを怖がってしまう。
するとそんなわたしを見て、既に入水を済ませている瀬戸くんが波をそろそろと立てながら歩み寄ってきた。

「俺が受け止めてあげるから…おいで?」

そう言うと、瀬戸くんはわたしに向かって手を差し出してくれた。
瀬戸くん…
その言葉に、わたしは戸惑いが残りつつもようやくコクンと頷き返す。
そしてつま先から太ももを…ゆっくり水の中へ沈ませていった。
やっぱり水は怖い。
だけど瀬戸くんが、わたしを受けとめてくれるなら―――…

「っ…!えっ、きゃあっ!!」

意を決して瀬戸くんの元へ飛び込んだものの、走った水の冷たさと同時に、何か変な違和感を感じてわたしは目を見開く。
驚いてとっさに目線を下におろしてみると…

!!

きゃぁっ?せっ、瀬戸く…?!手が!
瀬戸くんの手がわたしの胸に!
当たってる!当たってるよぉ…っ!


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