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社外情事?〜気晴らしの酒と思わぬ睦事〜
【その他 官能小説】

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社外情事?2〜初めての合コンといきなりの告白-12

(…って、俺は一体何を考えてるんだ…)
突如脳裏に飛来した思考に気付いた誠司は、全力でそれを振り払う。
(玲さんは社長だぞ?玲さんから誘ってきた昨日はともかく、変な事したら……クビに決まってるじゃないか)
自分に言い聞かせる。
(…でも、何かしなくても…この状態だと玲さんに勘違いされるんじゃないか?もしされてしまったら…どうする?どう言えば信じてもらえるんだ?)
その後、悩む。
(…そうだ。自分も寝ていればいいんだ)
そしてひらめく。しかしそのひらめきは、何かが大いに間違っている。
だが普段の思考状態ならばいざ知らず、半ば混乱状態にある今の誠司は、その間違いに全く気付かない。
(とりあえずベッドはまずいから…)
ネクタイを外し、上着を脱ぐ。二つを手に持ってきょろきょろと辺りを見回し、彼は寝る上でちょうど良さそうなシングルのソファを見つける。
(…このソファで寝させてもらおう)
深く腰を下ろす。そして、先程脱いだ上着を布団代わりに羽織ると、静かに目を閉じてしまった。


――気持ちいい。
まどろみの中、誠司は思う。
ソファで寝る以上、寝心地については覚悟しなければならないだろうと思っていたが、案外快適である。背中に感じる材質は柔らかく、それでいて弾力性があり、居心地が良い。加えて肘掛けも芯がしっかりしていて、腕を置いていて心地いい。
しかし――と、不意に違和感を覚える。
何故か膝が重い。
いや、膝だけではない。胸や腹部にも、重い何かがのしかかっている。
(これ…ソファ、だよな…)
少しずつ意識がはっきりし始め、休息の最中にあった感覚が働いてくる。すると、わかってきた事があった。
自分にのしかかっている何か。それは、どうやら熱を持っているらしい。それと、程良い固さと柔らかさも――
(…って!まさか!)
寝ぼけた思考が突然、その感覚と合致するものを思い出した。瞬間、誠司の五感を含むあらゆる感覚が一気に覚醒する。重たかったはずの瞼が急に軽くなり、擬音でも出てしまいそうな早さでそれをこじ開けると――

「あら…起こしちゃったかしら」

――やはりと言うべきか、それとも意外と言うべきか。
ソファに腰を下ろしていた誠司の上に、扇情的なネグリジェ姿の玲がいつの間にかのしかかっていた。
「ごめんなさい、誠司君。私が我が儘言った上に眠っちゃったから、帰るに帰れなくしちゃったわね」
玲は思いきり顔を近付けて、甘ったるい声で謝罪を囁く。その表情は昨日見せた妖しい笑みであり、謝罪の意志など感じ取れない。
「…玲さん、もしかして…」
だが謝罪と感じられない謝罪の事はまず置き、誠司は全く別の疑問を口にする。
「…お酒、飲んでません?」
実際、玲の吐息には酒と思われる匂いが混ざっている。その匂いから彼は、彼女は自分が寝ている間に酒を飲み、その勢いで妙な行動をとっているのでは、と考えたのだ。
現に、彼女との初めての情事の時も、彼女はブランデーを飲んでいたわけだし――とは、彼の根拠である。
対する玲は、こくりと頷く。
「今日も…景気づけに、ブランデーを…一杯、ね」
やっぱり――誠司は確信をもって、次の言葉を繰り出す。
「…酔ってます?」
「…酔ったからこんな事してる、って思いたいの?」
「う…っ」
問いかけの意図を見透かした玲からの思わぬ反撃。誠司はたじろぐ。すると玲は何を思ったのか、誠司の背中に手を回し、抱きついてきた。
「…残念。それとも…幸いかしら」
唇が触れ合いそうな程間近に、彼女は顔を近付ける。ブランデーの残り香が熱い吐息とともに吹きかけられる。
それらは誠司の、玲の行動を咎める意志を封じ、ゆっくりと欲情を意識させ始めていく。
「…私は、酔ってなんかいないわ」
明瞭な言葉に、口調。
色香と同居する凛とした態度には、確かに説得力がある。


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