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キズ
【純愛 恋愛小説】

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キズC-3

「そうだ、眞遊さん村尾くんは元気ですか?今日休んでたみたいですけど」
「う〜ん、元気だよ。でも、昨日の事をアイツまだ気にしてるみたいなんだよな」
「そうですか、…………でも良かった、病気とかじゃなくて」
「ありがとう。そう言ってくれると詩音も安心する」
「いえ、私が原因だったみたいですし」
「だーかーら、気にしなくていいって」
「分りました、……ところで眞遊さん、………村尾くんのメアド教えて下さい!!」
私が決して言ったのはその一言だった。
「良いよ」
眞遊さんは簡単に了承してくれた。
「んじゃ、私の携番も教えるよ」
「はぁ〜い、ありがとうございます」
こうして私は村尾くんと眞遊さんのアドレスを手に入れた。
「アリスちゃん出来る事なら沢山詩音にメールしてあげてね」
「はい」
「ところでアリスちゃんは、何で詩音をそんなに気にするんだい?」
「えっ!?だってクラスメイトで友人ですし、気にもしますよ」
「そうかい、ありがとう」
眞遊さんには、そう言ったが私にも言えない事の一つや二つはある。今のであの時のちょっとした騒動を思い出してしまった。

つづく


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