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10年間の支配。
【学園物 官能小説】

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10年間の支配。(第一部、最初の1週間)-5

「何バカ言ってるんだ。このアマは。猿轡だよ、猿轡。このスカーフでお前のその口に猿轡して走れって言ってるんだよ。」
「猿轡!?」びっくりして奈緒美はギョっとした。
「ほら、後ろを向け」
「はい」ゆっくりと後ろを向く奈緒美の口にサラサラした感触のスカーフが巻かれて、首の後ろできつく締められる。
「うぅ」声がはっきりでない。
「途中で緩まないように、結び目に接着剤を塗ってやる。」
そう答えて黒金は首の後ろのスカーフの結び目になにやらネチャネチャしたものを塗っている。
においからして強力な接着剤だ。
奈緒美の髪にも接着剤がつきカチカチになっていた。
「お湯で洗えば簡単に取れる。さあ、行ってこいや」
校長室を出ようとした奈緒美にまた黒金が言った。
「おっと、いや今度は室内プールに行くんだ。プールの一番上の飛び込み台に立ち、その格好で屈伸100回、
体をグルっと回すのを50回、その後10分間直立不動で飛び込み台の先に立ってろ。
心配しなくても飛び込み台にはエレベーターで上がれるし、人が上にいる間は誰も上にあがれなくしているから
飛び込み台の上はお前一人だ。終わったら降りて戻ってこい。ちゃんと監視カメラで見ているからな。」
奈緒美は後ろ手錠、足手錠、猿轡という不自由な格好で屋内プールにむかった。
向かう途中の廊下では誰にも会わない。みんな部活動でそれぞれの場所にいるからだろう。
プールの入り口に立った奈緒美は中を見た。
水泳部とシンクロ部の部員達がたくさんいるし、大きなプールだ。
大きな飛込み台も見える。
(あれにのぼれってゆうんだね。きっと黒金の狙いは私に恥ずかしい思いをさせることなんだ。)
奈緒美はわかっていた。
(でもなんで裸とかを強制しないんだろう?)
奈緒美は黒金が衣装フェチであることにはまだ気づいてないようだ。
プールには校庭同様、誰も制服姿のものはいなかった。
(てかキツイ。猿轡。口の中も唾液でネチョネチョだよぉ。)
奈緒美は飛び込み台のエレベーターの前まで歩いていった。
まだ誰にも見られていない。
後ろ手でエレベーターのボタンを押して飛び込み台の上に上っていった。
飛び込み台の上にたつ。
奈緒美はしゃがみこんだ。怖いのもあったし、下にいる部員達にみつかるのが怖かったからだ。
(どうしよう、こんなの見られたらもう学校これない。でも命令には従わないといけないし、
学校にも絶対に来させられる。地獄だよぉ。)
奈緒美は恐る恐る立ち上がり、飛込み台の先の方へ向かった。
下を見る。
既に何人かがこっちを見ていた。
それもそうだ。制服姿で飛び込み台に立つ人なんていない。
かなり目立つ。
「ねー、何やってんのー?」
「あぶないよー、すべるよー」
水泳部の女子部員がさけんでいる。
「なんだ?おい!すぐに降りろ!」
「お前転校生だろ!そこは水泳部員しか上れないんだぞ!」
男子部員も叫ぶ。
後ろ手に拘束され、猿轡もされている奈緒美は黒金の命令に従うしかない。


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