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S・S的加虐性愛嗜好
【教師 官能小説】

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S・S的加虐性愛嗜好-8

「ネクラメガネがこっち来るんだけど! あんた脱童させたげればぁ?」
「ギャハハハ」
下品な会話の合間に、ちらりと俺を見やる下品な視線、下品な笑い声。
俺は生徒共の横を無言で通り過ぎ――去り際にちらりと一瞥を加える。
(こいつらも、丸木田のように堕ちたらとことん堕ちて行くんだろうな)
そう思うと、口元が自然と吊り上がる。
もっともその笑みは、これからの放課後の楽しみのせいでもあったが。
俺は理科準備室までの道のりを歩いて行く。


俺が理科準備室の扉に手を掛けると、中に誰かがいる気配があった。
何やら物音が聞こえ、俺は扉を開く手を止める。
耳を澄ませてみると、聞こえて来たのは女の嬌声だった。
「あッ、んッ、んぅッ」
準備室の扉を開くと、その声が鮮明になる。
同時に麻縄で後ろ手に縛り上げられた生徒が、机の角に股間を擦り付けて自慰に励む姿が目に入って来た。
背中を反らせて身体を上下する。既に濡れた音が衣擦れと共に聞こえている。
「待てなかったのか? 仕方ない奴だ」
嘲るように鼻を鳴らして俺は言い、制服に食い込んだ縄と腿まで捲り上げたスカートを見やった。
俺の視線に気付くと、その女――丸木田緑は慌てるでもなく、恍惚とした虚ろな目をこちらに向ける。
だらしなく開いた口元が笑みを浮かべていた。
「先生……縄が痛いの。動く度に、締め付けられて」
「お前には、それが気持ち良いんだろ?」
嘲笑を交えた俺の問い掛けに女はこくんと頷く。
堪らず俺は低く笑いを漏らした。
そしてふと見やった机の上に、飴の包み紙が散乱しているのに気付く。
「飴、全部食っちまったのか」
飴の袋は空だった。
「ごめんなさい、美味しかったから……」
すまなそうに眉をハの字にして丸木田は言うと、舌を出して口の中に入った薄黄色の飴玉見せた。
俺は鼻を鳴らし、そいつの痛んだ茶髪を掴んで引き寄せる。
そして口付ける。口内で舌を伸ばし、女から溶けた飴玉を奪った。
「でも、先生が教えてくれたんだよ? 飴の味も――縄の味も……」
緊縛された身体を俺の胸に擦り寄せ、熱い吐息混じりに桜色の唇が言葉を紡ぐ。
「仕置き、だな」
その口元に笑みを湛えて言うが、目では笑わない。
冷たい視線を受け、しかし丸木田はむしろ嬉々とした表情を浮かべる。
そしてすぐさま俺の足元に跪き、濡れた舌で黒い革靴を舐め始めた。
舐めながら、時折濡れた瞳を俺へ向ける。
「先生……あたしに授業してよ、早く……」
「珍しいな、お前から授業してくれなんてな」

――所詮女は女だ。男を悦ばすものだ。
「それに、授業しろと言ったって、教科書持ってきていないだろ?」
意地悪く俺がそう言うと、丸木田が首を振ってその身を捩った。
「先生の意地悪……何の授業か、分ってるくせに……」
堕ちた瞳が、俺を嗜虐の快楽へと誘う。
靴を舐めながら腰を振る姿に、蔑むことへの愉悦を覚える。
俺は声を上げて笑い、檸檬味の飴玉を舌の上で転がした。


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