投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

S・S的加虐性愛嗜好
【教師 官能小説】

S・S的加虐性愛嗜好の最初へ S・S的加虐性愛嗜好 1 S・S的加虐性愛嗜好 3 S・S的加虐性愛嗜好の最後へ

S・S的加虐性愛嗜好-2

「何となく。先生いるかなって」
その返答に、俺は思わず鼻白む。
そして俺が何か言うより早く、丸木田はけらけらと笑いながら勝手に教室へ入って、俺の特等席へと腰を下ろした。
大抵の生徒は、俺に対して先程の廊下での二人組みのような反応を示すのだが、こいつは別だった。
この丸木田緑と言う女は、普段からやたら馴れ馴れしく話しかけて来る。
それだけならまだしも、べたべたと触って来るから厄介だ。
好意を持たれるのに悪い気はしないが、正直鬱陶しい。
溜息をついて扉を閉めると、俺は特等席で飴玉の袋を手にしている丸木田の元へ歩いて行った。

「先生こんなの食べるんだ? レモンキャンディー……二十粒入り」
「用がないのなら、帰りなさい」
「こんなきっついホルマリンの臭いの中で、良く食べれるね?」
質問は無視して俺は丸木田から袋を取り上げた。
「あッ」と声を上げるが、それも俺は無視して、出しっ放しの解答用紙を封筒の中に収める。
丸木田は頬を膨らませて俺を睨み付けた。
化粧で大きく見せた瞳が俺の目を捉える。俺はそんな奴の視線を受け流し、丸木田の瞳を冷たく見据えた。
しかし胸元をだらしなく開けた姿で、そいつはこんなことを言う。
「……先生さあ、本当に童貞?」
飴玉の袋は机に置き、俺は溜息をついて言う。
「だったら?」
「あっれぇ、焦んないんだ? じゃ、噂は嘘かもね」
丸木田はあっさりとそう言った。
こいつが噂を鵜呑みにしないのが意外で、俺は少しだけ見直してやる。
しかし、それだけだ。
こいつの鬱陶しさは、変わらない。
「先生が童貞だって噂。さっきも廊下で言われてたでしょ?」
「教師とこう言う話をするもんじゃない」
苛立ったように俺は言って、小さくなった飴玉を噛み砕いた。
机に置いた飴玉の袋からひとつ取り出し、俺はそれを口に放り込む。
「先生、幾つ? 三十は行ってないよね?」
俺がこいつの話を聞く気がないように、こいつも俺の話を聞く気はないらしい。
「確かに根暗な感じするけど、眼鏡外せば結構いけてると思うんだけどな」
椅子から立ち上がり、のらくらした動きで丸木田は俺のネクタイに手を伸ばす。
「ネクタイのセンスもいいし、その長い前髪はマイナスポイントだけど……」
そしてそう言いながら、先程緩めたネクタイを更に緩めて行く。
「ね、先生」
短いスカートから覗く腿を俺の脚に押し付け、熱い息を吐いた。
此処までくれば、こいつが何をしたいのかが分かる。
濡れた唇が、その言葉を紡ぐ。
「セックスしようよ」
小首を傾げたその仕草でこんなことを言われれば、普通の男は堪らないだろう。
丸木田は汗ばんだ手のひらを俺の頬に這わせ、赤い舌で自身の唇を濡らした。


倫理道徳など、どうだっていい。
俺にとって、相手が生徒であることは問題でない。
所詮女は女だ。男を悦ばすものである、と俺は思っている。
今此処で俺を誘っているのが、この女であることの方が引っかかるが――しかし、女からの誘いを断る程、俺は酷な男でもない。
(暫くご無沙汰していた女の身体だ)
折角だから楽しませてもらおうじゃないか。
俺は丸木田の染めて痛んだ長い髪に手を伸ばし、ゆっくりと梳く。
それを了解の合図と捕えた丸木田は、緩めたネクタイをするりと解いた。
自身のブラウスのボタンも外して行きながら、上ずった声で言う。


S・S的加虐性愛嗜好の最初へ S・S的加虐性愛嗜好 1 S・S的加虐性愛嗜好 3 S・S的加虐性愛嗜好の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前