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地獄に殴りこみ
【コメディ 恋愛小説】

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地獄に殴りこみ 〜2〜-1

「ねね、恭くん恭くん。」
「なんだよ?」
「何かして遊ぼうよ」
「何かって何だよ?」
「いたずらとかして」
「例えば?」
「シマウマをライオンの群れに放り込むとか。」
「残酷だなおい!?」
「でも大抵逃げ切れるんだよ。ライオンもびっくりしてまともな反応できないから。」
それ以上にシマウマのほうがびっくりだよ。文字通り四面楚歌なんだから。
「やめなさい」
「む〜、じゃあさじゃあさ」
「おい、お前が竹中恭一か?」
「・・・誰?」

〜まったく構わん〜

「質問に答えろ」
ずいぶんえらそうなやつだな、おい。
「そうだ」
「そうか」
「今度はこっちの質問に答えろよ。」
「俺は・・「フェイが結婚したって本当!?」
今度は誰だよ。
「あ、レイミー!!」
「知り合いか?」
「うん」
「ちょっとフェイ、あんた本当に結婚したの?」
「ううん、まだ婚約しただけ。」
ガツッ!!
「いつからそうなったんだ、おい?」
「うぅ〜、痛いよ〜」
「あなたが竹中恭一?」
「ああ、そうだ」
「へぇ〜、結構いい男じゃない。」
「むっ!」
「おい、フェイ。こっちで涙流してるやつは誰だ?」
「うう、俺のセリフが・・・」
「そっちは、リックだよ。二人とも私の友達。」
「へえ、よろしく」
「ども〜、レイミー・アルキンです。」
「んで、お前は何でそんな怖い顔をしてるんだ?」
「黙れ。いきなりフェイを奪っておきながらぬけしゃあしゃあと。」
「あん?」
「リックわね、フェイのことが好きなのよ。まぁ当のフェイは全然気づいてないんだけど。」
「ああ、なるほど。そゆこと」
「貴様、本当にフェイと結婚したのか?」
「婚約だってば」
バキッ
「いい加減にしろ」
「お前、フェイに乱暴するな。」
「おい、リックつったな?」
「そうだ」
「先に言っておくが俺はフェイとは結婚どころか付き合ってすらないぞ。」
「へ?」
「というより恋愛感情すらない。」
「そうなのか?」
「ちょっと、恭くん。」
「何だ?」
「それはひどくない?」
「どうやって自分を殺したやつに恋愛感情抱けっていうんだよ。」
むしろ普通にしゃべってるだけありがたいと思え。
「だからリック。俺はお前のことを全力で応援してやる。」
「お前・・・」
「というよりさっさとこいつと結婚してこいつを俺の視界に入らないようにしてくれ。」
こいつと一緒にいて三日経ってわかったこと。一つ、こいつは馬鹿。二つ、こいつといるとあほほど疲れる。結論、消えて欲しい。
「お前、いい奴なんだな。すまん、俺はてっきり・・・」
「なに、気にすんな」
というよりこんな馬鹿のどこがいいんだ?そこんとこをぜひ詳しく聞いてみたい。


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