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ミュージカルボーイズガールズ
【コメディ 恋愛小説】

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ミュージカルボーイズガールズ第3小節-4

「フゥー、どうだった?」
「……結論から言うとやな、…………ダメダメや」
「で、でも昨日よりよくなったんじゃない?」
「まぁ点数は昨日より20点も上がったけど。……ねぇ?」
「せやなぁ、確かに雪ノンのいう通り20点も上がったな。せやけど昨日30点が50点になっても大して変わらへんしなぁ………」
「ヴッ……」
「で、でもさ、50点になったんだよ」
「でも今時のカラオケBOXで50点しか取れないって……」
「逆に神業やな」
『ヴッ』
「なんでツバサまでヴッて言うのよ?」
「うん?な、なんとなく♪」
「にしても、50点かぁ。どないしたらええんやろなぁ……」
「………今の歌手の声が高すぎたんじゃない?だから声が合わなくて点数低いのかもよ?」
「そうなんかもな、クロスケ、違う歌唄ってみや?」
「へぇーい」

とそんなこんなで2時間経過

「あ″〜ぼう声ででぇ(あ〜もう声でねぇ)」「でもすごいじゃない、結局最後は78もだしてたわよ?」
「ホンマや、まさか天体観測であないまでいくとはなぁ♪」
「ッでギンお前ば89でんだっだろうが(ッてギンお前は89点だったろうが)」
「そやったけか?忘れてしもたわ♪にしてもスゴい声やな?平気か?」
「げーぎじゃだい(平気じゃない)」
「ところでいま何時?」
「…7時やな」
「じゃあ、そろそろ帰る?」
「せやな、じゃあ雪ノンはわいが送ってくさかいクロスケ、ツバサちゃん送ったりや?」
コクッ

「エッ!?いっいいよ、別に!!!」
「まぁまぁ、そう言わへんと♪」
「そうよ、ツバサ。昨今の世の中で女の子の一人歩きは危険よ」
「うっ、うん。わかった。冬護くん、良い?」

コク

「それなら決まりやな、クロスケしっかりツバサちゃん家まで送るんやで?」
コク

「ほんならまた明日学校でなぁ♪」
「じゃあね、クロスケくん、ツバサ」
「じゃぁね〜♪♪」

小さく手をふる冬護。

「……さて帰ろっか?」
「ウッウン、そうだな。帰るか」
「エッ?冬護くん声…」
「あぁ、ちょっと驚かすために声かれたふりしてみたんだけど、驚いた?」
「したに決まってんじゃ〜ん。いきなり声治るからボクてっきり回復呪文とか唱えられるのかと思っちゃったよぉ」
「それはないって…」

『……アハハハハハ♪』

「さて帰るか。後ろ乗れよ?」
「エッ!いいの?ボク結構重いよ……」
「まぁ体重は聞かないけど大体この身長でこの体型だとあって40キロ位だろ?オレはいつも自分と同じくらいの体重のやつ乗っけてんだ。だから全然平気だ」
ニカッと笑う冬護

「…じゃあお言葉に甘えて」
「どうぞお姫様♪」


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