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絶世の美女は災厄の女神
【ファンタジー その他小説】

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絶世の美女は災厄の女神-4

 その頃モトクーリ山南に広がる大草原近くの空域では。
「貴様っ! そんなちっぽけな飛竜なんぞで、この無敵空中戦艦『バルルーン』を落とそうなんぞと寝言を抜かしおって! 100年早いわっ!!」
「おのれーぇ! 言わせて置けば無礼の数々! 貴様のような礼儀知らず、これ以上美しき女神『リアキナモーカナ』姫に近づかせはぜぬぞっ! 成敗っ!!」
 どうやら抜け駆けと、空を飛んでリアキナモーカナの元へと向かっていた飛行船乗りの男と、小さい飛竜に跨った騎士、どちらがリアにふさわしい男かを巡って、争いを始めたらしい。言い争いの末に、最早腹に据えかねないと、怒った飛竜の騎士が飛行船『バルルーン』に攻撃を仕掛けたのが始まりらしく、お返しにと飛行船の男も、船に積んで来た大砲でもって飛竜を打ち落とそうと、互いに引かず、たちまち大喧嘩であった。


「隊長見えました! 前方2時の方向! 大型の飛行機械が1隻っ! 急速にこちらに向かってきます!!」
 間もなくして、国境警備用砦から飛び立った竜騎兵16人、いやいや空飛ぶ大型のドラゴンが16匹と言った方が解りやすいだろうか。彼らも飛行船バルルーンと小さい飛竜の男の喧嘩の現場に駆けつけると、間髪居れずにその戦いの中へと自身と自慢のドラゴンを割り込ませて行った。
「どこの御人かは存じ上げんが、我らレオフォールド竜騎兵団、敵殲滅の為とあらば助太刀いたす! 皆の者! 掛かれいっ!」
 そう向上を述べ叫んだ竜騎兵の隊長、勇んで飛行戦艦であるバルルーンへと突っ込んで行くと。それに続けとばかり後から15人の竜騎兵たちも、雄叫びを上げながら皆で一斉に飛行船を攻め立てる。
 それを見聞きして。
「なななっ何だ貴様らわっ! 何処のトカゲ乗りの集団だか知らんが、東方の荒鷲とうたわれたこの『バルザック』様の行く手を阻もうものなら、蹴散らして地上を走り回るハイエナ共の餌にしてくれるぞっ!!」
 と、飛行船乗りの男も鶏冠を立て、いきり立つと、有りったけの大砲でもって、竜騎士団への攻撃を開始したのだった。
 

 時(とき)同じくして『レオフォールド王国』首都に構える王城では、『レオフォード・ディス・シクスティーズ・ド・ルナカイザー王』の元へ、緊急の報告が舞い込んでいた。
「恐れながら王様に申し上げます! 先ほど我がレオフォールド領内最東端の町『ナカッソーレ』が他国による侵略攻撃を受けたと報告がまいりました!!」
「なにっ! それは誠か! まさかその他国と言うのは『ゴルドバ帝国』ではなかろうな」
 王様は長年犬猿の中であり、再三の和平交渉にも応じ様としない隣国が、いよいよ宣戦布告して来たのではないかと懸念を抱いた様子だった。
「確認中ではありまするが、詳細は未だ不明でございます」
 そう報告する家臣に、王様は顔を渋らせもするが。それでも直ぐに。
「即刻レオフォールド聖騎士団をナカッソーレに向わせろ! なんとしてもゴルドバ帝国の進行を阻止するのだ!!」
 集まって居た将軍達に出陣の命を下すも。ゴルドバ軍の強さを知る王様である、聖騎士団の到着も間に合わず、最早ナカッソーレの町は全滅するであろうと、悲観して止まなかった。


 そして更に時同じ頃。ナカッソーレの北にある国境の山『モトクーリ山』、その中腹とも言える山林の中を、強固な武装に身を包みし大人数の大軍勢が、開渠(かいきょ)としてレオフォールド王国領へと押し寄せていた。
「大将殿っ! この谷を越えれば間もなくレオフォールド王国領です! 久しぶりの大戦(おおいくさ)、腕が鳴りますなあっ!!」
 若い指揮官の言葉を聞き、軍勢を引き入る大将閣下も上機嫌であった。


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