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秘中花
【幼馴染 官能小説】

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秘中花〜堰花〜-5

じゅっぐっじゅく…
放っても放し足りない花茎から、しどけなく垂れ流す白蜜。
歪んだ表情ですら美しい。
横で宗家と抱き合っていた荻原の妻まで、亜蓮に魅入られてゆく。
「あなた、私も…」
「おお、そうだな」
繋いだまま、萩原が亜蓮を抱き起こす。
「う、くぅ…」
胡座の上に、腰を落とされた。
「あ――――っ!!」
自分の体重で深奥を貫かれた衝撃に、またもや噴き出してしまう。
その蜜は向かいの妻へ、裸体へと撒き散らす。
「あらま、はしたないこと」
指についた液を嬉しそうに舐めては、亜蓮の花茎を手で包む。
「くっ…」
「あなた、本当に顔も体も綺麗わねぇ」
軽く扱いただけで勃起したそれに、萩原の妻の秘花がゆっくりと食んでゆく。
「…っう、やめっ…」
だけど赦されない。
亜蓮は萩原夫妻に、一晩を買われたから。
宗家も付随して。
「あなた…」
「おう」
亜蓮の乳首を弄りながら、萩原の抽挿が再開された。
「あぅ!…ああっ、やぁ…」
前後の刺激に、媚薬で敏感になった体が跳ねる。
「さあ、舐めて。あなたが汚したものを…」
精液にまみれた胸元を、亜蓮の唇に押しつけて。
「う、ううぅ…」
自分がみじめでたまらない。
混濁した意識の隅で、宗家が視姦に甘んじている。その微笑は虚構に揺らめいて。
「ああっ、いいわ!あなたっ!」
正常位になった萩原の妻が、亜蓮の首に腕を回す。その背後にのしかかる萩原。

密着した肌にむせ返る体臭。汗にまみれたその異臭はもう、腐臭でしかない。
吐気が込み上げる。
しかし休む暇も赦されず、3匹の獣に輪姦される亜蓮。
どんなに穢されても、女は凛子だけでいい。
そう思って、ここ10年は女を避けて来たのに…。

絶望が俺を嘲笑う。
大切にしたかった。
大切にしたかった。
凛子との目合までもが穢されてゆく。

(早く終わってくれ…)
萩原に突かれながら、二つ巴で亜蓮の性器を下から舐るその妻。
ぐぷぐぷっ、じゅく…
伏せた顔の先には宗家との結合部。そこへ、亜蓮の口が這い回る。
「くっふぁっ!あ、いいっ…すご、く…っ!」
腰を振って、なおざりになった唇から感極まる声。
その媚態すら疎ましい。
肉肌に纏いつく体液さえ…何もかもが厭わしい。

気が遠くなるような疲弊に、このまま挫けてしまいそうだ。
―――自分で選んだつもりの…、運命にも。


四隅の行灯で、浮かび上がる障子に映る影。
褥で番い合う4匹。
様々な嬌声を含めた夜閨の果てに――…


小切手が、ひとひら。



「綺麗」と言われるのは嫌い。「美しい」と思われるのは嫌い。
聞き飽きた戯言だ。
史郎の眦を称えた、母親譲りの美貌。
夜露を含んだような、中性的な色艶。
舞神に愛された天才と、孤高な細身。
周囲が評する、そんな自分が大嫌いだった。
普通のつもりが、普通ですらない。
ただ舞いたいから舞う。
ただ謡いたいから謡う。
俺は俺でしかないのに…。


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