投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

シスコン
【コメディ 恋愛小説】

シスコンの最初へ シスコン 42 シスコン 44 シスコンの最後へ

シスコン『第八章』-4

「じゃぁ僕寄るとこあるから。」
千里が言った。
「あぁ、また明日な千里。」
「ばいばい。」
千里は体育館に向かう。バレー部の練習も、終わった頃だ。
千里は体育館を覗いてみた。
「あ、千里君どうしたの?」
バレー部の女の子が千里に近付く。
「柚木さん、いる?」
女の子は言う。
「梓なら…早めに帰ったよ?用事があるからって。」
「えっ?そ…そっか。ありがと。」
千里は体育館を離れる。そして、一度体育館を見た。
「………?」
千里は学校を出た。





「学校にきてない?」
「うん。優魅って滅多に学校休まないからさ、結構心配なの。」
梓はそう言うと、オレンジジュースを一口飲んだ。
「で、なんで私の所にきたの?」
「話があって。正確には、秋冬君のほうにだけど。」
「秋冬に?」
梓はうなずく。
「掲示板の事件の詳細、知らないわけないよね?」
春夏は溜め息を吐いて、うなずく。
「知ってる。どこまでほんとかなんて、そこまで詮索してないけど。」
春夏は微笑む。
「秋冬って、私の事好きなんだぁ…。」
春夏は頬杖をついて、何かを思う。
「あのねぇ…二人は姉弟なんだよ…?しっかりしてよ…。」
「あははっ、そうだよね。でもさ…私も混乱してるんだぁ…。ねぇ、梓ぁ…。」
春夏は梓を見る。
「私どうしたらいいの?」
春夏の瞳が揺れる。
「…わかんないよ。私にも…。」
梓は頭をかかえる。
「私はただ、優魅に元気になってほしいの。あんな優魅、見たくない…。」
「ただいまー。」
玄関のほうから、秋冬の声がした。
「…あれ?柚木さん、千里と一緒じゃなかったんだ?」
梓を見た秋冬はそう言うと、普通に春夏の隣りのイスにカバンを置いて、冷蔵庫を開いた。
「ちょっとね、秋冬君に用事があってさ。」
「オレに?」
秋冬はペットボトルの中のジュースをラッパ飲みした。
「あのね、優魅が学校にきてないの。あの…、ほら、掲示板の…日から。」
秋冬はペットボトルを口から離す。
「……。ふーん、そうなんだ。」
「そうなんだって…心配じゃないの?」
「別に。今は自分の事で精一杯なんだ。」
秋冬はカバンを床に置き、イスに座った。
春夏の隣りに。
「ねぇ、優魅の事、気にならないの?」
「別に。」
「優魅は秋冬君の事好きなのよ。」
「オレは告白されて断った。それで十分だろ…?」
「…秋冬君って冷たいね。」
秋冬は立った。
「あぁ、オレは最低だからな。」
秋冬は二階にあがる。
「…私は、優魅の味方になってあげたい。」
梓が言う。
「…うん、わかってる。」
梓は立ち上がる。春夏は梓が帰るのだと理解し、追って立ち上がる。
「またね。大変だろうけど、頑張ってね。」
春夏は微笑んで、うなずく。


シスコンの最初へ シスコン 42 シスコン 44 シスコンの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前