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School days
【学園物 官能小説】

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School days 4.4-3

中は静かだった。ひたすら続く廊下の脇には、たくさんのお面が掛けられている。
「こちらでございます」
異様な光景に気を取られていたあたしは、突然の声に跳び上がるくらい驚いた。
「坊ちゃま、お連れしました」
坊ちゃま?この人お手伝いさん?
「ああ、ありがとう。キヌは下がって。お茶もお菓子も要らないから」
「はい」
キヌさんてゆーのか、あのおばあさん。
あたしはキヌさんの後ろ姿を見つめながら、ふすまに手をかけた。
「失礼しまーす…」
「らしくないな、梨衣が引き腰なんて」
部屋の中にひかれた布団の上にあぐらをかいて、柿沢が苦笑した。
「起きてて平気なの?」
傍に座す。
「ああ。ホントは休む程でも無かったんだけどな」
そうなんだ。何となくホッとする。
「てゆかお前何で俺ん家分かったんだよ?」
「担任に『古文の宿題のコトでどうしても会いたいので教えて下さい』って言ったら二つ返事で住所教えてくれたわよ」
あんな簡単に教えてくれるなんて、聞いたあたしすらビックリだ。
「探したらこんな大きな家だしさ。なに?柿沢ってどっかの社長の御曹子?」
冗談、のつもりだった。
「まーな…そんなもんだよ」
返って来た答えに、思考回路が停止する。
「ちょっとした会社の社長なんだ、親父」
そうなんだ、社長息子なんだ…。

だからなのか。
だから人前でイイ子を作ってるんだ。
お父さんの顔に泥を塗らないように…

苦しいね…

あたしは柿沢が不憫に思えて、思わず彼の頭を撫でた。
「何だよ、黙ったかと思ったら急に子供扱いしやがって」
ムッとした顔で柿沢はあたしを見る。そのまま、腕を握られ抱き寄せられた。
「…スる…?」
「キヌさんは?」
「夕食の支度で忙しいからこっちには来ない」
落ちてくるキス。あたしはそれに応える。同意の証。
「そういえば布団の上でスるなんて初めてだね」
キスが途切れた時にあたしは言う。
「ホントだ」
くす、と笑って柿沢は眼鏡を外す。あたしの好きな動作。
再び熱いキスをしながら、あたし達は布団へ倒れ込んだ。あたしが下で。
慣れた手つきであたしの服を脱がせる彼。唇が首筋からどんどん下へ滑っていく。朱いマークを残しながら…
「ふうん…」
胸の頂きに唇が触れる。ゆっくり口に含まれた。
丹念に愛撫が行われる。
柿沢の手が下腹部で円を描く。
「はぁ…っ」
柿沢は焦らすのがすごくうまい。愛撫を受け終わった頃にはあたしの陰部はいつも大洪水だ。

ぴちゃ…

それを拭い去るように這う舌。ヌメヌメとした感触がなんとも言えず良い。あたしの中に侵入しては、くねくねとうごめく。
「相変わらず敏感だなぁ」
柿沢が悪戯っぽく私を見上げた。恥ずかしくて視線を逸らす。しかし、陰部はその言葉に敏感に反応する。
「梨衣は責められるのが好きだよな。ほら…こんな垂らして…」
柿沢が膣へ指を滑り込ませ、掻き回す。ぐちゅぐちゅと立つ音。
「俺の布団にシミ作る気か?」
「そん…な…違っ、ぅ」
悪戯っぽく光瞳が私を捕えて離さない。私、離れられない…
「な…つぐ…」
思わず名前を呼ぶ。
「ん?」
彼の瞳が優しくなった。再びあたしに覆いかぶさる。ひとつキスをくれた。
「なに?」
「…ううん…」
「何だよ、昨日から」
柿沢は苦笑して、あたしの額をひたひたと叩いた。

…だって、言えないんだよ

す、と柿沢の手が股へ伸びクリ*リスを擦り付けた。びくん、と反応するあたし。前後に、押しつけるようにしながら刺激する。
「ぁっ…」
激しい擦り付けに、あたしは柿沢にしがみつく。それを受けて更に速められる手の動き。

ぬちゅくちゃっちゅぴ

あたしは物凄い速さで上り詰めた。

「ぁ…名継…」
「なに?もうギブ?」
全くと言うように、苦笑しながら指を抜く彼。両手両膝で立ち、あたしの上にかぶさる。
「だって…」
抗議しようと彼を見上げた。位置的に上目使いになったと思う。
ふ…と柿沢が息を止めたのが分かった。切なげな眼差しがサッと浮かぶ。
どしたんだろう?困惑して名前を呼ぼうとした。…より早く柿沢が動く。

唇が重なる。
音のない時間。
ひたすらに繰り返される甘いキスの感触だけが
あたしを包み込む…


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