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School days
【学園物 官能小説】

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School days 4.6-4

【おっきいよね、名継の】
梨衣はそう言う。だからあたしはこの上なく気持ち良くなるんだ、なんて言っていた。
でもな、梨衣。
俺のが大きいんじゃなくてお前のが締まりがいいんだよ。
だから、ほらな。
おれはこんなに気持ち良くなるんだ。

「っん!は、ふ…ぁん!」
俺の下で梨衣が喘いでいる。形の良い乳房がふるふると揺れている。
そっと髪を掻き上げてやった。ゆっくり瞳を開き、俺を捕える彼女。

瞳が、重なる。

「な…つぐ…」
梨衣が微かな声をあげた。ぎゅうっと胸が締め付けられる。
「ん…?」
梨衣はふるると首を振り、泣きそうに笑った。
「なんでも、ない…」

どうしたんだ、梨衣。
昨日もだ。
俺の名を呼んでは、何でもないと笑う。
でもその笑顔は寂しげで、俺は苦しくなる。

そんな風に笑うなよ。
そんな風に俺を呼ぶな。
溢れてしまう。
そうしたら全てが、
全てが壊れてしまうんだ。
きみを抱くこの時間も失われてしまうから―…

「んうっ!ああっ、あん!」
弾む身体。零れる吐息。俺達を飲み込んでいく。
「ふっ、あっ、名継!名継!」
梨衣が俺を呼んでいる。


梨衣。梨衣。
嫌だよ、どこにも行くな。
傍に居たい。
放したくない。

なぁ、梨衣。初めてお前を抱いた時、俺は『俺も汚して』って言っただろ?

でもな。

純白なのはお前だよ。
汚れているのは俺なんだ。

素の自分も見失って、親のためにいい子を演じる俺。
誰にも嫌われないよう、いい顔ばかりしてきた俺。

なのに

抱いても抱いても俺は浄化されないし、君は純白のまま。

汚れた俺、澄んだ梨衣。
前進していく梨衣、動けない俺。

焦るんだ。
変わらなきゃって、梨衣に追い付かなきゃって―…


「ぁっ、なつ…ぐっ、や、イっちゃいそうっ!」
切羽詰まった声が俺を呼び戻した。ぐいっと勢い良く突き上げてやる。
「んんぅっ!あん!」
俺の服を握って梨衣が仰け反る。さらに出し入れを繰り返しながら乳首を摘んだ。
「はんっ!や…っ」
きゅっと梨衣の中が締まった。うわ……っ!

仰け反る梨衣から腰を引き抜く。溢れる白い液で染められたかのように頭の中は真っ白で何も考えられない。
どっと体が重くなり、梨衣の上に倒れこむ。温かい…


「名継…」
ゆったり流れている時間の中、梨衣が微かに俺を呼んだ。
「うん?」
体を起こし、下にいる彼女を見下ろす。
「帰る…の?」
「え?」
訳が分からず首を傾げる。
「もう九時なるよ」
くるんと俺の下で梨衣は寝返りをうち、俺に背を向けた。
「泊まってけば…」
二、三度まばたきをする。聞き違いだろうか?泊まってけばって、言った?梨衣が?

自然と口元が緩む。嬉しかった。素直に。
気紛れ?からかい?
何でもいい。そう言ってくれたのが嬉しくて。傍にいることを許してくれてることが。
「いいの?」
彼女の首に腕を回すようにして体をよせる。無言で頷く梨衣。俺はその背に唇を落とした。
「腹減ったな…」
「簡単なものでよければ作るけど」
「うん」
もう一度、今度は首筋に唇をつける。
「でも、梨衣がいい」
「え?」
梨衣が頭だけで俺を振り返った。
「もう一回…」
腕を床と梨衣の体の間に滑り込ませ、乳房の先を軽く摘んだ。
「ん……っ」
甘い声をあげて梨衣が背を反らせる。そのままくにくにと愛撫する。
「名継のえっち…」
吐息のような声。拒否を含んではいない。
「知ってるだろ?そんなの」
愛撫の手の力を少し強めた。
「んぅっ、あ……」
可愛い声。俺を酔わせる。

なぁ、梨衣。
俺はお前が好きだ。
梨衣、お前は…お前は俺をどう思っているんだ?

なぁ、梨衣…

お前さえよければ、
梨衣さえ嫌じゃなければ、
ずっと一緒にいないか。
ずっと二人で、二人きりで。

傍にいて欲しい。
俺を一人にしないで。
梨衣を失うことが今の俺にとって一番恐いこと。
梨衣が離れていってしまうことが……

俺は梨衣の肌に絶え間なく口付けを送りながら、心から願いをかけた。
神に。空に光る月に。
万物を司るものへ。

ずっと、このままこの関係が続きますように。
ずっと、このまま梨衣の傍にいられますように、と…


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