投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

『ご主人様の気持ち』
【その他 官能小説】

『ご主人様の気持ち』の最初へ 『ご主人様の気持ち』 1 『ご主人様の気持ち』 3 『ご主人様の気持ち』の最後へ

『ご主人様の気持ち』‐1〜未央編〜-2

衣服の上から、下腹部より下の中心部分を撫で上げ、
硬さを帯び始めたのを確認すると、ベルトを外し、チャックを下ろし、下着をずらしました。
ぴょんと現れた男性器。
勃ち上がったモノを目の前に、唇を無意識に濡らしていた私。
唾液を含んだ舌が、すぐにそのモノを捕らえていました。
ジュル、ヌチュ。
いとおしむように、大切に、扱います。
静かに、音と感触を味わいます。
本番に向けての序章を、私は丁寧に進めていきました。
「はぅ・・・んふ・・・んっ」
舌をうねらせ、根元を咥え、ゆっくり引き抜く。
また唾液を絡ませ、先端からなぞりながら、飲み込んでいく。
口全体、舌全体を、大いに使います。
私は何も知らなかったのです。
男性と付き合ったことさえ、無かったのです。
そんな私が慣れた手つきで奉仕する。
それも自らの口でです。
これは、聡志様に教えられたこと。
この八日間で、仕込まれたこと。
私はただ、けがをさせたお詫びをしたかった。
不自由になった右手の変わりに、何か出来ればと、思っていたのです。
女性に人気のある聡志様。
裕福な家庭環境で備わった、優雅な身のこなしと、その端麗な容姿で、憧れている女性は多数。
私も、その中の一人でした。
だけど人を寄せ付けない独特な雰囲気が聡志様にはあり、誰も近づけなかったのです。
私は傍に行きたかった。
役に立ちたかった。
ただそれだけで、申し出たのです。
『何でも言ってください』
『何でもやります』
身の回りの、簡単な手助けのつもりでしたが。
聡志様の言葉は、私の予想に反したものでした。
『夜の相手をしろ』
すぐに理解しました。
男性経験の無い私にも、それくらいの事は分かります。
一瞬の不安。戸惑いが私を襲いました。
ですが、罪悪感が、拒むことを、許さなかったのです。
夜になると呼び出される。
メイド服で『ご主人様』と、聡志様をお呼びする。
口で準備し、欲望のはけ口として、身体を捧げる。
そんな事が毎晩行われ、全てを仕込まれた私は、処女を失って八日で、コールガールのような技術を身につけていました。

ジュブジュブと、わざと音を出し、聡志様のモノを舌でなすり、様子を伺います。
先程より、太さも硬さも増してはいましたが、まだ余裕の表情です。
私は上目遣いのまま、スピードを速めました。
指で根元も、強く擦りました。
先端の割れ目も、丹念に嘗め回します。
咥え、吸い付き、往復を繰り返し、ようやく聡志様の呼吸が乱れ始めたのです。
快く思った私は、今度は喉の奥まで含み、刺激を与えようとした時、
「もう、いい・・・」
左手で頭を押さえられ、動きを封じられました。
そのまま引き抜くように命じる手に、私の舌は名残惜しいとばかりに伸び、糸を引きながら離れます。
「そこで後ろを向け」
示した場所は、机。
ゆっくりと、私は従います。
手を置き、お尻を突き出し、待ちました。
起立させた下半身を従えた聡志様が、ソファーから立ち上がるのを見ただけで、トロリと中から溢れ出るのを感じます。
ドキドキと胸が高鳴ります。
「あぁ〜・・・んっ!」
触れたのは指。
押し込まれたのは二本でした。
「もう濡れているな」
含み笑いの聡志様。
利き手ではないにも関わらず、器用な指さばき。
「そんなに欲しかったか?」
グチュ。ヌチュ。
いやらしい音が耳を掠めます。


『ご主人様の気持ち』の最初へ 『ご主人様の気持ち』 1 『ご主人様の気持ち』 3 『ご主人様の気持ち』の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前