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ばあちゃん
【ノンフィクション その他小説】

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ばあちゃん2-2

三ヶ月後。

悪い箇所を取り除く手術が行われた。
確か私はその日テストがあり、手術が終わりそうな頃に病院に着いた。
待合室はばあちゃんや私の親族で一杯だった。
結構な手術だったのだが、なんだか明るい雰囲気だったので、少なからず緊張していた私も少し安心出来た。
『手術中』の赤いランプが消えた。
親族の一人が「あっ!」と声をあげたのを覚えている。
医師が一人自動ドアをくぐり抜けてこちらへとやって来た。
「手術は、成功しました」
真顔でそう言った医師は、父と父の兄弟達を個室へと呼んだ。

成功と聞いて、私達は皆安堵の溜め息を漏らした。

これでまた元気なばあちゃんに会うことが出来るんだ。

私はこの時、どうして父達が呼ばれたのか等は考えもせず、只ばあちゃんは元気になる、そう思っていた。


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