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愛しい人。
【OL/お姉さん 官能小説】

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愛しい人。-6

「いや、ただ、俺は動物より千晴を見てた方が楽しいから。」
「え?」
「そんなにはしゃぐ千晴、初めて見た。」
珍しいよな、なんて要は言う。
「あ…も、やだなぁ」
そう言えば…そうかも。久しぶりにこんなにはしゃいだ。
それを好きな男性に見られるのはやっぱり恥ずかしくて…
「何で?すっごく可愛い。」
「…」
でも、彼はそんなガキみたいな私も受け入れてくれる。
ちょっと照れくさかった。
「…あ、イルカのショーやるって。千晴、イルカ見る?」
「うん!!」



「今日はありがと。楽しかった。」
楽しい1日はあっと言う間に終わる。
要は私のマンションまで送ってくれた。
「いいよ。俺も楽しかったし。」
「そ?」
「うん」
「…今日、泊まってく?」
要といるのは久しぶりだから、ちょっと恥ずかしい。
「あ-…お返ししてくれんの?」
ニヤリと笑う要に、顔が火照るのがわかる。
「…うん。いいよ」
本当はずっと我慢してた。
「マジでか…!!」
「久しぶりに…ね。」
要が欲しくて欲しくて。
「何?俺が欲しくなっちゃったの?」
意地悪な事を言うもんだから、ちょっとむっとした。
わかってるくせに。
ムカつくから、要の胸ぐらを掴んで、そのままチューしてやった。
「…そうですけど、何か?」
「な…んでもありません…」
わかればよろしい、と、彼を家の中に入れた。

「お風呂入るでしょ?」
「お-。」
彼は家に入るなり、私のお気に入りのソファーに腰をおろした。
「千晴-。」
「ん-?」
「呼んだだけ」
「何だそれ。」
私は苦笑しながら、彼のために着替えを出した。
「着替えさ、この間持ってきてくれたヤツしかないんだけど。」
「いいよ。」
「そう。じゃあお風呂場に置いておくね。」
「ん-。」
脱衣場に彼の着替えを置き、お湯を止める。
「要、お風呂いいよ。」
リビングに戻ると、要はテレビを見ていた。
「お風呂できた。」
「…一緒に入る?」
要はテレビを消して、立ち上がる。
「…へ?」
「お風呂」
要は私の手を掴んだ。
「一緒…に?だッ駄目!!」
まずい…。これじゃあ逃げられない。
「何で?」
要は首を傾げながら、じりじりと近付く。
「全部…見えちゃうもの…」
気付けは私は要の腕の中。
「いつも見てんじゃん」
耳元が弱いのを知っててやってる。
「いつもは暗いからいいの!!」
わざと耳元で吐息混じりに喋るんだ。
「一緒に入ろうよ。な?」
ちょっと背筋がゾクッとした。
「…や」
「お返ししてくれるんでしょ?」
要はニヤニヤしてる。
「え…」
断れないよな、って顔して続ける。
「千晴に背中流してほしいなぁ」
「…」
「お返し…して?」
うッ…可愛いな、畜生。
「よし!!決まり決まり!!」
「あぁぁ〜」
こっちが返事を渋っているのにも関わらず、要はグイグイと私を風呂場へと誘導した。


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