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ある淫魔のライフスタイル〜深紅の魔女ミーティ〜
【ファンタジー 官能小説】

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ある淫魔のライフスタイル〜堕ちた女魔族ヴァネッサ〜-5

情事を終えた二人は並んでベッドに横たわっていた。ジェイドに腕枕をしてもらっているミーティは満足そうな表情を浮かべている。

「イライラは収まったみたいですね。」

「うん、ま〜ね♪」

ミーティはすっかりご機嫌だ。

「でも、問題はこれからどうするかなんですよね……」

確かにジェイドの言う通り、ミーティの期限が良くなったところで何の解決にもならない。結局ヴァネッサを何とかしない限りどうにもならないのだ。

「こっちから仕掛けるとかは?」

ミーティの提案にジェイドは首を横に振る。

「出来るだけ争いは避けたいんですよ。」

「ふ〜ん?ジェイドって平和主義者?」

「いや、別にそういうわけでは……ただ、あまり目立つことはしたくないんですよ……」

ジェイドは目立つことを嫌っている。力のある魔族同士が争えば勝敗に係わらずそれなりに名前が知られることは避けられない。それだけは避けたい理由がジェイドにはあった。

「う〜ん。じゃあどうするのよ?」

「しばらくは相手がどう出るか様子を見るしかないでしょうね。」

消極的な案にミーティは頬を膨らませた。いつも強気で先手必勝が心情の彼女には不満なようだ。

「大丈夫ですよ。」

ミーティの膨らんだを頬をジェイドが指でつついた。

「ミーティさんは必ず僕が守りますから。」

ミーティは一瞬きょとんとしていたが、ジェイドの力強い言葉に嬉しそうに笑った。

「うん♪期待してるからね♪」

数日後。学校近くの食堂で昼食をとるジェイドとミーティの姿があった。




「仕掛けてこないね。あの女魔族。」

「そうですね。」

あれ以来、ヴァネッサは二人の前に姿を現さなかった。街にも異常はなく、悪さをしている気配はない。

「もう諦めたんじゃないの?」

「まさか……それはないでしょう。」

ミーティの持つ魔力は魔族から見ても相当なもの。ヴァネッサにとって魅力的な獲物だ。それに『アナタをいただくわ。』などと宣言したのだ。それを覆すなど魔族のプライドが許すはずがない。


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