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ある淫魔のライフスタイル〜深紅の魔女ミーティ〜
【ファンタジー 官能小説】

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ある淫魔のライフスタイル〜堕ちた女魔族ヴァネッサ〜-3

「じゃあね♪また会いましょう♪」

カランカラン♪

「ちょっと、待ちなさいよ!!」

外に出たヴァネッサをミーティが慌てて追いかけるがすでにヴァネッサの姿は人ごみに消えていた。

「きぃ〜っ!ちょっとジェイド!何なのよあの女は……って、あれ?」

怒り心頭で戻ってきたミーティの目に入ってきたのは、思いっきり揺さぶられてグッタリとしているジェイドの姿だった。




「……というわけです。分かってもらえましたか?」

「うん。大体分かった。」

ジェイドの説明にミーティはトマトソースのパスタをつつきながら頷いた。
二人がいるのはもといた喫茶店とは別の店。あんな騒ぎを起こしてはこの二人といえどさすがに気まずい。

「ゴメンね……ジェイドとあの女が見つめ合ってたからつい……」

「見つめ合ってたんじゃなくて睨み合ってたんですよ。」

「だって……そう見えたんだもん……」

ミーティは唇を尖らせ、呟く様に言う。

「まあ、ヤキモチ焼いてくれるのは嬉しいですけどね。」

ジェイドの言葉にミーティの顔がカァッと赤くなった。

「それにしても……まさかミーティさんを標的にするとは……」

ヴァネッサの去り際のセリフを思い出し、ジェイドは神妙な顔付きになる。

「大丈夫よ。来たら返り討ちにしてやるわ。」

ミーティは強気の発言をすると拳を握り締めた。どうやらまだ怒りは収まっていないらしい。

「でも甘く見ないほうが良いですよ。相手は魔族なんですから。」

「それはそうだけど……でも、痛い目に合わせないと腹の虫が収まらないわよ!」

ミーティは叫ぶと行儀悪くパスタを口にかき込み、空になった皿をウェイターに突き出した。

「おかわりっ!!」

「ミーティさん……はぁ……」

荒れるミーティの姿にジェイドは大きな溜め息をついた。


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