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「宇受賣神社の巫女」
【その他 官能小説】

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「宇受賣神社の巫女」-6

「現在、あちこちの神社の神楽になっている『天の岩戸』では、アメノウズメノミコトは能の序之舞のような静かな舞を舞います。しかし、古事記をお読みになればわかりますが、アメノウズメノミコトは身の恥ずかしさも、衣もかなぐり捨てて、踊りに踊り狂い、八百万の神々から爆笑が起こったとあります。
実際にアメノウズメノミコトが踊ったのは『舞』ではなく、今踊ったとおり、もっと激しく情熱的な『踊り』だったのです。」
 そう説明して、美沙子は那美を促した。
「さあ、踊っみてください。」
「でも、どうやって踊るのかわかりません。」
「構いませんよ。とにかく、太鼓に合わせて、体を動かしてみてください。」
 ドンドコドン、ドンドコドンドン
 ドンドコドン、ドンドコドンドン
 美沙子の合図で囃子が鳴る。那美はさっきの美沙子の動きを思い出しながら、ステップを踏んでみた。
「そう、いいですわ。太鼓に合わせて…」
 太鼓のリズムに合わせて、那美は小さく体を揺らすようにして踊り続ける。
 美沙子は感心した。リズム感が良いのだろう。この踊りを知らないのはもとより、裸体を隠し、見られるのを気にしながら体を揺らしているだけなのに、その動きが様になっている。
「ダンスか何か、やっていらしたのですか?」
「少しだけ…。お祖父さんが習っておけって。」
「そうですか…。信一郎さんも、最低限の義務は忘れていなかったようですね。」
 そう言って頷く美沙子。しかし、それ以上に天性のものが大きいようだ。小さな動きでもばねを感じさせ、わずかな動きで他人を魅了する存在感がある。
「さすが、猿女の巫女の直系ですわ。」
 美沙子が満足したように言う。
「さあ、じゃあ、振り付けをお教えしますわ。まず、 両腕を頭の後ろで組んで…」
「こ…、こう…ですか?」
 少し躊躇いを見せた後、那美はおずおずと両手を上げる。乳房も下腹に生える陰毛の翳りも露わになった。囃子方の視線が気になり、恥ずかしさで頬が火照る。
「体をくねらせてください。腰で円を描くように。」
 肩幅に開いた腰がくねり、白日のもとに晒された乳房がプリンのように揺れる。それは、たまらなくエロチックな振り付けだった。
「さあ、そのまま踊りましょう!」
 ピーピー、ピーヒャララ
 ドンドコドン、ドンドコドンドン
 ドンドコドン、ドンドコドンドン
 横で踊る美沙子の真似をしながら、見よう見まねで踊る那美。朝の光がしなやかなカーブを描く裸体に、ピチピチした素肌に降り注ぐ。
「脚を開いて、お尻を突き出して!」
 最初に美沙子がお手本を示したのは、この舞の基本に過ぎないことがわかった。間に挟む振り付けこそが、この巫女舞を独特の物にしているのだ。
「そのままお尻を振って…、お尻をくねらせる!」
 それは、時に性交を、時に自慰行為を暗示させる、淫らで官能的な、雄を誘う雌の踊りであった。

 日中は踊りの練習に費やし、夕食を終えると、美沙子がやって来た。手には、時代劇に出てきそうな貝殻に入れた薬を持っている。
「今宵は夜神楽です。ご神体にお参りにいく準備をいたしましょう。」
 そう言うと、美沙子は那美を畳の上に座らせ、貝殻の薬を指に取った。うす桃色の軟膏だ。
 美沙子は、軟膏を手のひらで伸ばすと、那美の乳房に手を延ばして、撫で回した。
「あっ、いやっ!」
「じっとしていてください!」
 美沙子は那美を叱り付け、美しい隆起をたっぷりこね回すと、今度は指先に薬をとって、乳首をこねくり回した。
「あ、あぁ…、何これ…」
 尋ねる那美の声は、すでに喘ぎ声に変わっていた。どうやら軟膏には性感を高める効果があるようだ。胸が燃えるように熱くなり、硬くなった乳首にむず痒さが走る。


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