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狂い咲く想いを揃えて
【調教 官能小説】

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狂い咲く想いを揃えて-3

そして、今、私の目の前にいる。
「私、愛を知らないの。今まで恋愛してきたけど錯覚だったかもね。愛することも愛されることも、意味わかんない。でも…自惚れかもしれないけど、これだけは教えて」
にっこり笑ってみせる。
「あんた、私のこと好きなの?」
あの綺麗な瞳がこっちを向く。
「私、あんたを抱きたい」
瞳だけで心も読み取れたらいいのに。
「嫌なら、他をあたるわ」
このホテルの部屋カードを彼に見せる。
「今夜一晩だけでもいいから」
席を立つ。
「少しでも私が好きなら、ついてきて」
喫茶ルームを出る。
彼は来ると信じて。
振り返らない。


エレベーターで彼が追いついてきた。
やっぱり…。
「私が好きなんだ?」
答える代わりに、彼は私の腰を抱く。そっと。
私に触れるのは、今まででこれが初めてね。

ドアが開く。
中は人一人いない。
彼がキスしてきた。
私を伺うように。優しく。
いい年をして臆病なのね。

一面ガラス箱が上昇してゆく。
窓の向こうに宝石をちりばめた夜景。
ほんのり、ふたりの姿が映っては溶け込む。

舌先が触れ合う。
つついて、たまらなくなって深く埋める。
背伸びして、腕を回して。
息が乱れる。

あんたの匂い、悪くない。
私、オバサンになったわ。
加齢臭、あるかもよ?
あんたも老けたわね。
ふふ。
でも、このキスは好き。
うっとりする。


ドアが開いた。

よろめくようにエレベーターから出て、急かすように目当ての部屋に着いた。
私からカードキーを奪う。
あんたにしては珍しく積極的だね。

ドアに差し込む。
腰の手はそのままだ。
もつれるように中に入った。
キスする。
今度は遠慮も何もない。
お尻を鷲掴みされる。
持ち上げる。
唾液の臭いが鼻につく。
唇がベタベタする。
でも嫌じゃない。
だってあんたとだから。
むしろ余裕のないあんたが嬉しい。
私は壁と彼とでサンドイッチだ。

「シャワー浴びる…?」
「嫌だ…このままで…」
やっと口を開いたね。
まるで私が離れるのを怖がるかのように、全身で抱き締めてくる。
「どこにも行かないって」
少し息苦しくなった。

彼が股間を押しつけてきた。
「はぁ…」
熱くこんもりと、スカート下のクリに優しく当たる。
ぐりぐり頭でこんにちは。
否、こんばんわ、かな?

うっすらと股が開く。
着ている服さえもどかしい。邪魔だ。


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