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舞い斬る華
【ファンタジー 恋愛小説】

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舞い斬る華 第七章-2

「ふぅ…」
ドカッ

ため息をついて椿は椅子に座る、
そして端末を立ち上げてマップを見る。

「このまま指くわえていても仕方ないだろ。
出来ることしようぜ?」

皆空っぽな表情だったが、僅かに見せる椿の作り笑いが少しだけ皆の体を潤した。

「じゃな…」
老師も持ち場に戻り次のターゲット探しを始める。

「あ…あの〜」

ハロルドの友人が「自分はどうしたら」的な困った感じで切り出す。

「あ、ぁあ」
思い出したように椿が対応する。
「貴重な情報ありがとうございました。」
一同が状況は悪いが、新たな証言があったことに礼を言う

「いえいえ、彼とは孤児院からの仲…自分にとっては兄弟も一緒なんですよ。あなた達だけが便りです…どうか彼を見付出してください!」

と…さらに男は帰り際に自分も役にたちたいと申し出てくれたが、そこそこ腕はあっても正直いきなり実戦では心配の方が大きいし、国としても重要機密機関に簡単に人を入れるわけにはいかなかった。
が、これから何かあればまた話を伺(うかが)うし、ハロルドが見付かれば一番に教えると約束をした。

彼は悔しがってはいたが、何度も頭を下げハロルドの無事を祈り帰っていった…

「彼のためにも、早くあのハロルドを見付だして、真相を聞こうぜ?」
椿がハッパをかける。

「偉様!」
突如(とつじょ)ドアが開き息をきらして調査員から駆け込んできて、外部連絡が入ったとの指示をうける。

「代わりました
偉ですじゃ。
急ぎの用ですかな?」



「なんと!!」

老師はそのあと何度か返事をしてすぐに電話を切った。
「椿!シルディアちゃん!行くぞ!」

血相をかえて怒鳴るように呼び掛ける老師に、何事かと緊張が走る二人…

直後、老師から衝撃の言葉!

別チームが交戦中で、その中の一人が即死!
大至急応援を呼んでいるとのこと

瞬時に顔付きが変わる二人

刀を背負い、出口に走り出す。
既にスタンバイされている乗り物に乗り込むと、乗り物は急浮上
現地に飛び出した。

ジェットの付いたヘリのような飛行機のような乗り物で、それこそあっと言うまに現地に到着。

そこには自分達を含め3チームが集まっていた。


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