投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

恋におちて
【教師 官能小説】

恋におちての最初へ 恋におちて 3 恋におちて 5 恋におちての最後へ

恋におちて-2-1

三木雅也――私のクラスの副担任であり歴史の先生であり、私の恋人でもある。

私は、今思えば本当にくだらない勘違いから教師という存在が信じられなくなり、特に三木先生を避けていた。大好きだったのに。
でも誤解はとけ、私の一年ちょっとのひそかな片思いは成就した。夢みたいな展開で未だに信じられないし、ときどき不安になる。
十も年上の初めての恋人、親友にも言えない恋。願いが叶っても、眠れぬ夜は増すばかり。


「今朝、他の先生が挨拶したのに無視しただろ?ちょうど見てたんだよ」
ここは第一校舎の非常階段の踊り場。誰も使わないし、壁が高くて外からも見られないから、私たちが学校でこっそり会う時はいつもここ。
先生と話したくて、昼休みになってすぐ、私からメールした。<いつもの場所で待ってます>って。
「気付いたんですけど、私もともとそんなに愛想いいほうじゃないんです」
そっぽ向いて答える。
先生ぶってるこの人は好きじゃない。みんなに見せる顔だから。
先生は私の顔を覗き込んで優しく笑った。
「恋人として言ってるんだよ。彼女が同僚に感じ悪いのは見てて嫌だ」
私は心の中を読まれたみたいでドキッとしたのと顔が近くて恥ずかしいのとで、耳まで熱くなってしまった。たぶん相当真っ赤になってると思う。
先生は私の手を優しく握った。
付き合って二週間、こうしてこっそり会うだけで、メールも遠慮してしまってなかなかできなかった。したとしても、絵文字のないシンプルな返事がくるだけだし。学校の外で会いたいけど、誰かに見られたら先生が困ると思って、言い出ずにいる。
初めの一週間はそれでも幸せだった。でも次の一週間はもうそれだけでは物足りなくなった。
つないだ手を強く握り返すと、先生の大きな手がそれに応えてくれる。
でも先生、私もっともっとあなたに近づきたいよ…。
「もう時間だから」と笑って、先生は校舎に戻っていった。


私は焦っている。
先生に憧れてる女の子は結構いる。
でもそう言った時、先生は「石塚には負けるだろ」なんて笑ってた。
石塚先生は今年25歳で先生より少し若くて、見た目も確かにかっこいい。明るくておしゃべりでしょっちゅう女の子たちに囲まれてる。
親友の桜井裕子も、入学当初は石塚先生のファンだった。
それに比べて三木先生は、背は高いけど見た目はばっとしない。でも実は少しオシャレで、優しくてしっかりしてそうなところがひそかに人気なんだ。
そう言ったら、前半の部分でちょっといじけてた。
先生は「そういうのって今だけの憧れなんだよ。みんな言ってて楽しんでるだけ。すぐ忘れていくんだよ」って独り言みたいに言った。
先生がこっちを見ないから、私はなんだか何も言えなくなってしまった。

先生はなんで私を好きになったんだろう。
なんで私と付き合ってくれてるんだろう。
私の彼を好きな気持ちはどれだけ伝わってるんだろう。
聞きたい事がたくさんあるけれど、なんでだろ。口にできない。


恋におちての最初へ 恋におちて 3 恋におちて 5 恋におちての最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前